吉祥寺東町の法政跡地問題を考える

各地で高層マンション建設を強行、地域住民との紛争多数。モラルゼロの最低マンション専業ゼネコン・長谷工コーポレーションによる、吉祥寺東町・法政高校跡地の高層マンション建設計画を追跡するブログです。

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彼我の差を思う~江東区を例に

長谷工の第2回(2Hの会の代表以外にとっては初めての)説明会の案内状が近隣住民に配布されました。内容は、日付以外は前回配布されたものと同一ですが、以前のエントリで指摘した間違いのうち、住所と条例名は修正されていました。以前にも書きましたが、間違いを指摘して修正したのですから、お礼くらい言って欲しいものです(もっとも、「主語がない」という指摘については、学校で「文章には主語が必要」という教育を受けなかったのか、相変わらずないままですけど)。

それはともかくとして、7月8日(日)18時から本宿コミセンで行われますので、2Hの範囲の対象者以外の方も入場できるのかは不明ですが、ご関心をお持ちの方は是非ご注目下さい。

さて、本日は7月2日付で公開された江東区作成による「マンション急増対策の現状と課題」を見て、マンション問題に対する江東区武蔵野市の対応のあまりの差異に愕然としてしまいましたので、その辺りをご紹介します。

江東区は、臨海地区の工場・倉庫跡地に次々と大規模マンションが建設され、児童の急増により地元の学校での生徒受入が困難になったことを、平成14年4月頃に江東区が公表し、話題となったことをご記憶の方も多いと思います。区側の対策として、マンションデベロッパーに建設中止、工事の延期、戸数の削減等の協力を申し入れ、受け入れた事業者もあったようです。

当然ながら、その中でも着工を強行する事業者は存在しており、中でもアーバネットコーポレーション(グランアジール南砂)、東急不動産(プライヴブルー東京)の2件は再三にわたる要請を無視して着工・販売を強行したことから、名指しで経緯説明に係る文書を公開されるに至っています(アーバネットについては、こちらの記事が参考になります。東急不動産については、Internet Archive上に「江東区の協力要請に応じないマンション事業計画に係る公表について」という公表文書が保存されています。文字化けする場合は、ブラウザの文字コードを「SHIFT JIS」にしてご覧下さい)。

ここでも、透けて見えるのは、徹底したデベロッパーサイドの近隣住民無視、購入者無視、利益至上主義という身勝手な企業姿勢です。東急不動産の江東区からの要請に対する回答文書の中には、「当社よりプレハブ校舎建設等の対応案を提案」した事実が書かれていますが、これについては要請文書の中にも「学校敷地から離れたところに普通教室又は特別教室を作ることは教育環境から考えて困難との結論に達し」た旨が理由と共に記載されており、そもそも「自分たちのために便宜を図れ」という身勝手な要請です(校庭へのプレハブ校舎建設も校庭が狭くなり、既存児童に著しい負担を強いるものです)。

更には、事業者に対して「(仮称)第二豊洲小学校の建設計画について、鋭意検討した結果、平成19年4月開校と」するので、「入居時期を平成19年3月と」して欲しいとまで配慮しているにも関わらず、協力要請を拒絶しています。購入者軽視もひどいものです。回答書の中には、「販売にあたっては、重要事項説明書に学区域が変更される可能性がある旨を記載し、購入予定者へ説明した上で販売」するとの説明があり、後は購入者の自己責任だと言わんばかりの態度を炸裂させています(この姿勢に対する批判、実際のセールストークとの乖離を指摘する声は、多数マンション掲示板に掲載されており、事業者の回答と現実との乖離は埋めがたいものがあります)。

ここで、我らが長谷工はどうなのかと思われた方、ご安心下さい。当然、きっちりと絡んでいます。実は、東急不動産の「プライヴブルー東京」は(隣の東京建物の「東京フロントコート」も)長谷工の施工物件です。ここで、長谷工が単に施工しただけではなく、彼らが自慢げに誇示する「特命受注」により、実質的な事業遂行主体として深く関与していたであろうことは想像に難くありません。まあ、東急不動産としては、長谷工なんぞに付き合った代償として仕方のない出来事でしょうし、東京建物と違って着工延期を拒否した以上、同罪と言っても過言ではないでしょうけど… 本当に、長谷工とその仲間たちは、どこまで行っても問題しか起こさない腐り切った存在ですね。

皆さんは、このマンションデベロッパーとの軋轢が生じることを承知の上で、地域住民の居住環境を守るために尽力した江東区と、事業者と口裏を合わせていると思われても仕方のないような武蔵野市の腰の引け具合と、どちらを行政として望ましい態度と考えますか? 江東区の対応がベストなものだったかはともかく、既存住民と新規住民のバランスを取るために、事業者にも一定の配慮を求めるという姿勢は、行政のあり方として十分首肯し得るものだと思うのですが…

別に、法政跡地のマンションで、同様の学校受入の問題が発生するかどうかを問題にしたい訳ではありません(但し、近隣の幼稚園は既に受入のキャパシティには乏しいという話も聞きます)。ここまで地域住民のことを考えた指導なり要請なりを、本当に長谷工に対して(三鷹ツインタワーであれば野村不動産等)、武蔵野市は行ったのかという疑問が尽きないだけです。今からでも、武蔵野市が市民の立場に立って活動するよう、方向転換することを心から期待して止みません。
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テーマ:住宅・不動産 - ジャンル:ライフ

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『東急不動産だまし売り裁判』出版挨拶

このたびマンション問題に関する書籍を刊行致しました。その御挨拶でメール致します。
林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4904350138/
http://www.bk1.jp/product/03144206
東急不動産(販売代理・東急リバブル)から不利益事実を隠して問題物件をだまし売りされた著者(=原告)が消費者契約法に基づき売買契約を取り消し、裁判(東急不動産消費者契約法違反訴訟)で売買代金を取り戻した闘いの記録。
裁判における当事者と裁判官の緊迫するやり取りを丹念に再現
個人が不誠実な大企業を相手に闘うドラマがある!
裁判と並行して明らかになった耐震強度偽装事件の余波や欠陥施工、管理会社・東急コミュニティーの杜撰な管理にも言及し、深刻化を増すマンション問題の現実を明らかにする。
東急不動産のために働いた地上げ屋(近隣対策屋)が暗躍し、住環境を破壊する高層マンション建築紛争と共通するマンション建設の闇に触れる。

  • 2009/09/05(土) 12:01:23 |
  • URL |
  • 東急不動産だまし売り裁判 #mQop/nM.
  • [ 編集]

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