吉祥寺東町の法政跡地問題を考える

各地で高層マンション建設を強行、地域住民との紛争多数。モラルゼロの最低マンション専業ゼネコン・長谷工コーポレーションによる、吉祥寺東町・法政高校跡地の高層マンション建設計画を追跡するブログです。

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武蔵野市の本音はどこに?

ゴールデンウィークもいよいよ終わりが近付きました。休みの日には、法政のグラウンドやテニスコートで部活動をする生徒の姿が見られます。以前と変わらない光景のようですが、テニスコート内の部員に女の子がいるのを見かけると、共学校になった新しい法政の生徒なんだなと、現実に引き戻されてしまいます。

この連休が終われば、5月もすぐ中旬に入ってしまいます。にも関わらず、相変わらず地区計画についての最終案は住民側に提示されないまま。市側の素案提示が2月中旬ですから、既に3ヶ月が浪費されています。この間、建設的な議論がなされたようにはとても見えません。協議会の方たちは水面下で色々と交渉されておられるようですが、以前のエントリでもお伝えした通り、邑上市長は協議会側との交渉も逃げ回っている始末。本当に、地区計画を成立させる気があるのかどうか、それすら疑わしい状況になっています。6月議会での成立を明言している以上、成立させることができなければ、残念ながら邑上市長の政治責任を問う声も高まることが予想されます。今以上の議論の空転は避けて欲しいところですが…

しかし、ここで以前から疑問に思い続けてきたことですが、武蔵野市側の本音は、開発を抑制する地区計画には反対なのではないか、そう思わざるを得ない気がします。法政跡地問題を巡る一連の対応もそうですが、三鷹駅前の超高層ツインタワー建築計画に対する対応を見ても、そう判断せざるを得ません。同計画についてリポートしている「駅前の空はだれのものか | Web草思」によれば、

建築主側は、武蔵野市とも協議した結果、
〈周辺の道路を拡幅するため、必要な道路用地を無償で提供する〉
〈建物周辺に公開空地を設け、緑化にも充分に配慮する〉
〈市民が利用できる公共の集会場を建物の中に設ける〉
〈駅前周辺の課題となっている駐輪場不足を解消するため、地下2階に1500台収容できる駐輪場を作り、提供する〉
などの要望を受け、計画に盛り込んだと誇らしげに説明した。市からの要望に応える代わりに、容積率や高さ制限の緩和を受け、地上103メートルの認可を正当に受ける段取りが整ったのだという。



ということで、総合設計制度という名の行政・業者間の裏取引がなされたことを物語っています。このプロセス、何かに似ていませんか? そう、法政跡地問題でも同じことが行われていますね。西側用地を取得する代わりに、本校舎部分の高さ制限はかけないという、長谷工サイドとの裏取引があるのではないかと住民側より厳しく批判されている問題です。武蔵野市は、周辺住民の住環境を悪化させる高層建築物は容認し、それ以外の行政上の課題解決を優先するという基本理念がありそうです。

この辺り、武蔵野市の住宅施策にそれが現れていると感じています。こちらの東京都都市計画変更案の区市別規制一覧をご覧下さい。平成16年の都市計画変更における都内市区町村の変更事項がまとめられています。その中で、武蔵野市は敷地面積の最低限度規制を導入し、ほぼ市内全域で住宅用地は最低敷地面積が100平米(低層住居地域は120平米)なくてはならないことになりました。この規制は、上記一覧を見ても最も厳しいものであることが分かります(住居系全てで最低100平米以上を要求するのは武蔵野市だけ)。田園調布の地区計画の165平米よりは緩いですが、市内全域に対する規制としては厳しすぎないでしょうか。

敷地面積
(クリックで拡大)

一方で、多くの自治体が同時期に導入した高さ規制は、全く導入されていません。良好な住環境を保全するためには、敷地の細分化を抑制するよりも、むやみと高い建物の乱立を防ぐ方がずっと有効だと思うのですが… 現に、先程の田園調布の地区計画では、建築物等の高さの最高限度は9mと非常に厳しく規制されています。これに比べたら、法政跡地に関する住民提出の地区計画案の高さ規制(15m)なんて業者側に配慮し過ぎな位です。

武蔵野市の路線価は、法政周辺で言えば35万円/平米前後ですから、昨今の情勢に鑑みて路線価の倍で取引されると見れば、最低84百万円が必要となり、建物代で20百万円程度必要とすれば、どうやっても億を超えてしまいます。路線価の1.5倍としても建物込で80百万円台と、購入できる人は非常に限定されます。つまり、武蔵野市としては「金持ち以外は武蔵野市で戸建ては買うな、どうしても武蔵野市に住みたければマンションを買え」という住宅に対する基本姿勢を有しているのではないかという気がするのです。とすれば、武蔵野市としてマンション建設を抑制するような条例を制定する訳がありませんよね。

武蔵野市は、新宿と立川に挟まれた商業地としての吉祥寺の地盤沈下にも相当の懸念を持っているようですので、基本的に開発を抑制するというよりは、むしろ積極的に開発を呼び込みたいと考えているのではないでしょうか。だとすれば、吉祥寺の本来の価値を見誤っているような気がします。駅そばの商業施設と井の頭公園の緑、そして住環境と隣接するエリアに広がる気の利いたお店の数々、こうしたものが渾然一体となって吉祥寺の魅力を醸し出しているのではないでしょうか。単に大規模開発を推し進めて、他の地域と変わらないビルが乱立するような街になってしまえば、吉祥寺の魅力は激減します。早くそのことに気付き、一刻も早く自分の利益しか考えない身勝手な不動産業者の手による乱開発を抑制する側に回って欲しいと強く思います。
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テーマ:住宅・不動産 - ジャンル:ライフ

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  • 2007/05/07(月) 23:56:07 |
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  • 2007/05/08(火) 00:09:54 |
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