吉祥寺東町の法政跡地問題を考える

各地で高層マンション建設を強行、地域住民との紛争多数。モラルゼロの最低マンション専業ゼネコン・長谷工コーポレーションによる、吉祥寺東町・法政高校跡地の高層マンション建設計画を追跡するブログです。

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市議会における法政跡地問題討議経緯について(5)

色々と話がそれてしまい、大幅に更新が遅れている市議会の討議内容の検討ですが、市議会選挙も近付いてきましたので、頑張って更新したいと思います。情報公開が進んだ現在、それ程市政に関心がないという方も、是非ご自分の関心を持っている部分だけでも結構ですので、どの議員がどのような考え方をしているのかをチェックしていただきたいと思います(何も武蔵野市に限った話ではありません)。それが、法政跡地問題のような悪徳事業者に付け入られる隙のない行政を作り上げる、住民側の最大の武器となると思いますので。

さて、今回は平成18年第3回定例会です。この時点では住民による地区計画案の市への提出が間近に迫っており、当然ながら内容についてかなりつっこんだ議論がなされています。かなり長くなりますので、2回に分けて見ていきたいと思います。

最初は、建設委員会の委員長でもある小林清章議員の一般質問において、法政跡地問題が議題に上ります。

小林議員:「法政跡地及び周辺のまちづくりについてお伺いいたします(中略)。
 都市プランナーとしての経験を持つ邑上市長の手腕を期待していきたいと思いますので、以下3点の質問をいたします。
 質問の1点目は、法政跡地売却に伴い、周辺住民の発意による地区計画案が進められており、高さ制限15メートルの提案となる模様ですが、市はこれをどのように受けとめ、どのように支援していく考えかお伺いいたします。
 質問の2点目に、この地区計画案が正式に提案された場合、市としてどの程度規制できる建築条例等が可能と考えるのかお伺いいたします。
 質問の3点目は、周辺環境に配慮した計画となるよう、事業者に積極的に働きかけ、規制・誘導していくお考えはおありかどうかお伺いいたします。」

邑上市長:「法政跡地及び周辺のまちづくりということで、この間、地域の皆さんから地区計画案の提出説明をいただいております(中略)。住環境保全を目的とした地区計画というのは、特定の者に対し、著しい利益や不利益を与えるものではなく、地区の将来像を地区住民が共有し、みずからも規制や制限をかけることによって成り立つものであるというふうに私は認識しております。いただきました地区計画の案というものの基本的な考え方(中略)については、非常に賛同し、理解できますが、一部15メートル等の具体的なかなり厳しい規制基準の内容につきましては、なかなか課題が大きいのではないかなというふうに思っております。
 今後の地区計画が正式に提案された場合、どうするかという御質問でございますが(中略)、提案内容によって著しく利益や不利益を受ける者が存在し、その者が同意しないという場合は、原案を市が地区計画として建築規制条例を施行すれば、当該者より当該地に対する規制の無効性、あるいは規制によって損害請求等の対抗措置がとられることも予想されるため、市としては慎重に対応していく必要があるかなというふうに思っております。
 今後の事業者に対しての働きかけでございますが、地区計画の申し出等があった場合は、大きな土地の権利者等の意向を確認するとともに、場合によっては協議会等、当該者との調整の場を設けて最終的な判断をしていきたいというふうに思います。また、法政第一中・高校跡地で、事業者より武蔵野市宅地開発等に関する指導要綱に該当する計画の申請があった場合は、当然のことながら吉祥寺東町地区全体のまちづくりの観点から、指導要綱の規定により公園用地の提供、公共用地等の提供を含め、また敷地周辺に空間を確保したり、高さもできる限り低く抑えるなど、周辺への影響を最小限に抑える配置計画を指導するとともに、地域住民と話し合いを行い、理解を得るよう指導していく所存でございます。」



これって、色々説明はしていますが、要は「高さ15mの規制は厳しいから、事業者(=長谷工)から訴えられる可能性がある。だから難しい」と最初から匙を投げているようなものです。本来のまちづくりの観点からはあり得ない事業者に対する歯止めを掛けるために地区計画を策定しているのですから、根本的なスタンスが間違っています。更に質問は続きます。

小林議員:「次に法政のことですけれども、先ほど15メートルの提案がなかなか厳しいのかなという御答弁をいただきました。もう少しかみ砕いて、15メートル制限がなぜ難しいのかということを、市長は専門家でありますので、わかりやすくこの場でもう一度御説明をお願いしていただきたいと思います。
 それで(中略)、今の現状をかんがみまして、どのように市政を誘導していくおつもりなのか、具体的にお答えいただきたいと思います。」

邑上市長:「法政一中・高校の跡地の件で(中略)、この用途地域が第一種中高層住居専用地域であるということも踏まえて、この土地を利用するに当たって15メートル制限というのはかなり制約が大き過ぎるのではないかなというふうにとらえております。高さ制限というのは、一方でどういう影響があるのかということで、大きな理由をつけていかなければいけない(中略)。
 そこで地域の皆さんに訴えてきていますのは、当初から対立関係という形ではなくて、これからお互いに地域の一員としてまちづくりをしていくんだということで、大いに開発事業者と話し合う機会を設けた方がいいんではないかという提案をしてございまして(中略)、一方的な規制基準をつくるのではなくて、住民と民間事業者の相互のまちづくり、景観づくりが共有化されたという結果かというふうに思っております。その辺の15メートル制限をするのであれば、それなりのきちんとした理由を設定しないと、なかなかこの制限というのは難しいのではないかなというふうに思っております。」



ここでも、「15mという制限は事業者が納得しないと思うから、直接話し合って欲しい(規制を掛けて市が当事者になるのはいや)」という姿勢がありありです。そもそも、長谷工が自らのエゴを押し通そうとした結果として地区計画で対抗せざるを得ないという流れなのですから、今更何を話し合えと言うのでしょう? 私は別に邑上市長の批判者ではありませんが、この辺りの我関せず振りには正直失望してしまいます。

続いて、桑津昇太郎議員からも法政跡地問題についての一般質問がなされます。

桑津議員:「吉祥寺東町の法政大学第一中・高等学校跡地の問題についてです(中略)。邑上市長は、跡地を市として購入することに大変前向きな発言をされ、また法政大学にも要望を出されました。その後においても、西側用地の取得に努力するとの発言を重ねておられ、地元は大変大きな期待を持っておりました。しかし、現状は業者との交渉も進んでいないようです。今、地元では地区計画を条例化願いたいとの運動も進められてはいますが、来年秋には現校舎の取り壊しもあり、議会、委員会においてしっかりと前向きな発言をしてこられた市長、市としては、このままでだめでしたで終えることになれば、大きな失態でありましょう。ここに至っての邑上市長の強い実行力を望むところです。今日までの市長として講じられた手段、そして残された少ない時間の中でいかなる手段を打とうと考えておられるのか、重複しますが、私からもお伺いします。先ほどの御答弁より、いま一歩踏み込んだ御答弁をよろしくお願いいたします。」

邑上市長:「法政一中・高校の跡地問題ということでございましたが、跡地の取得の件につきましては、現在、本校についてはなかなか厳しいであろうという認識でございまして、残りの西側、記念講堂側の敷地について、引き続き長谷工コーポレーションとの間で折衝を行っているところでございます。しかしながら、現在のところ具体的な買収価格等についてまでは内容が詰められていない状況にございますが、今後も跡地の建築計画の動向も見据えながら、粘り強く交渉を続けていくつもりでございます。」

桑津議員:「法政跡地の問題です。今も市長は、西側用地については引き続き交渉していくというお考えをお示しになられました。ぜひとも引き続き交渉を(中略)、業者とよく話をするというような姿勢は必要じゃないかと思っています。また(中略)、市長がみずから協議会の皆さんと場をつくって入っていく。また、長谷工のトップなり法政大学の理事長、学長にぜひともお会いになっていただきまして、市長みずからの手で打開策を見つけていただく、解決を見つける、そのような強い行動を私は期待するものです。」

邑上市長:「法政跡地の問題も担当課で日々熱意を持って交渉しておりますが、当然のことながら、タイミングを見計らって必要なときに大いに要望していきたい、交渉していきたいというふうに思っております。」



どうもかみ合わないですね。結局、市長のリーダーシップを発揮して欲しいという桑津議員の要請に対して、先ずは事務方からというスタンスを崩さない邑上市長ですから、無理はないんですが。本音の部分では法政跡地問題はどうでもいいと考えているのか、それともリーダーシップが欠如しているのか、どちらにしても悩ましいところです。

今回は取り敢えずここまでとさせていただき、山本ひとみ議員の一般質問からは、次回お伝えします。
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テーマ:住宅・不動産 - ジャンル:ライフ

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