吉祥寺東町の法政跡地問題を考える

各地で高層マンション建設を強行、地域住民との紛争多数。モラルゼロの最低マンション専業ゼネコン・長谷工コーポレーションによる、吉祥寺東町・法政高校跡地の高層マンション建設計画を追跡するブログです。

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法政の桜

いよいよ春本番です。法政高校の女子大通り側に植わっているの木も満開となってきました。毎年、この季節になると見事な花を咲かせるこのの開花を楽しみにしてきましたが、どうやらそれも今年限りのようです。

法政の桜
(クリックで拡大)

というのも、金の亡者・長谷工は、計画中のマンション建設に伴って、このの木をどうも切り倒すらしいのです。そんな運命が待ち受けているとは知らないの木は、今年も見事な花を咲かせていますが、見ると物悲しくなってしまいます。敷地の際に位置していますので、切らずに保存しておくこともできそうなものですが…

最近のマンションは、既存樹が残されていることを売りにするケースが多いですが、所詮はアピール材料になるかどうかが全てで、そうでなければ残しておく価値はないということでしょうか。の木は、周辺住民にとっては法政のシンボルのような面もあったと思います。地域との共生を真摯に考えていれば、残した方が得策だと思いますが、まあそんなことに思いは至らないのでしょう。土地を買った以上、その上の定着物である樹木をどう処分するのも勝手だと考えているのではないでしょうか。

それにしても、何故こうもマンションデベロッパーというのは、自らの権利は最大限に主張するくせに、他人の権利を土足で踏みにじることについては何の躊躇もないのでしょうか。桜の木については心情的な面を別とすれば仕方ないとは思いますが、建物の高さについては全く理解することができません。前回のエントリでご紹介したように、高さを抑えたプランでも十分商品性は確保できます。例えば、建ぺい率を上限の60%まで使わず、50%に抑えて余裕のある配棟計画とし、専有面積の50%の共用部分を設けた場合、6階建てであれば容積率200%を全部使えます。斜線制限や、高圧線下の規制等を考慮しても、どうやっても11階建てでなければ容積率を消化できないなんてことはありません。

にも関わらず、法律の上限まで高さを上げようとするのは、デベロッパー側に「高層マンションほど人気が高い」というワンパターンな思い込みがあるからに過ぎません。一時のタワーマンション人気を考えれば、そうした面があることは否定しませんし、事実、分譲中のマンション価格は高層階ほど同じ間取りでも分譲価格が高くなっているのが普通です。しかし、自らの利益だけを最大限に追求し、それに伴うマイナスを周辺住民に一方的に押し付けることが、果たして企業のあるべき姿勢として許されるのでしょうか。

そもそも、高層階を設けないと分譲価格を上げられないという発想自体が貧困です。強風、子育てなどにおける高層階のデメリットが数多く指摘される中で、ひたすら高層階を設けた設計だけに固執する姿勢は、滑稽ですらあります。その程度の設計力しかないから、景観を破壊するようなマンションを建て続けても罪悪感を覚えることもないのでしょう。

また、周囲との軋轢を顧慮しない企業姿勢は、最近どこの企業でも声高に謳っているCSR企業の社会的責任)、コンプライアンスにも明確に違反しています。特に、コンプライアンスは「法令遵守」と訳されることが多いですが、これは明らかな誤訳(法令は遵守することが当たり前)で、本来はもっと包括的な概念としての「社会規範遵守」を意味するものです。つまり、マンションデベロッパーの決まり文句である「法律に違反していないから問題ない」では、コンプライアンス上は十分とは言えないのです。

そんな、社会に害悪を流し続けながら何のペナルティも科されていない点で、雪印、三菱自動車などより悪質なマンション事業者たちが、こぞって自社のサイト上でCSRコンプライアンスを云々しているのは笑止千万以外の何者でもありません。例えば、不道徳業者の筆頭格である長谷工を例に採れば、IR情報のトップメッセージにこうあります。

(4)CSRコンプライアンスを軸とする経営管理体制の維持・強化

真の優良企業として持続的に発展するためには、量的側面としての適正な本業利益の確保に加えて、企業としての品格・社会的存在意義が求められます。「安全・安心で、快適な住まいの場を提供する」マンションのトップメーカーとして、お客様の信用・信頼を獲得するために安全・品質の確保に全力を尽くしてまいります。そのために顧客第一主義、コンプライアンス企業の社会的責任(CSR)の考え方を更に徹底させ、収益力のある強い会社、環境の変化に耐えうる柔軟性のある会社、社会と環境に優しさのある会社を目指してまいります(中略)。

これまでご支援いただいてきた株主の皆様をはじめ、お取引先ならびにお客様方には感謝の気持ちを忘れずに、21世紀にふさわしい「都市型新産業」企業グループに向けて努力邁進してまいります。今後とも、より一層のご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。



言葉だけ並べているだけで、こうした概念の本当の意味を全く理解していないことがよく分かります。CSRについて解説しているCSRアーカイブスには、CSRについて次のような記述があります。

近年は、従来とは違った角度から企業の社会的責任が議論されています。その背景には、「マルチ・ステークホルダー・エコノミー」と呼ぶべき新たな時代の到来があります。企業と何らかの利害関係を有する主体はすべてステークホルダーです。

ステークホルダーには、顧客、株主、従業員のほか、取引先、地域住民、求職者、投資家、金融機関、政府など、実に多くの主体が含まれます。企業にとって、これらのステークホルダーそれぞれとの関係をこれまで以上に大切にし、具体的かつ実効性のある配慮行動をとることの重要性が増しているのです。その結果、現代企業に求められる社会的な責任は、従来の経済的あるいは法的な企業の責任を大きく超えた概念にまで広がったと言えます。



どうですか。この定義に基づけば、株主、取引先および顧客に対する責任だけをあげつらう長谷工のCSR、コンプライアンスなど、まやかしであることが良く分かっていただけると思います。もっとも、ここで挙げられているステークホルダーに対する責任も、とても果たしているとは言いがたいですが…

話が桜の木から大幅にそれてしまいました。とにかく、このようなモラルなき乱開発を許す訳には決していきません。満開の桜の木を見て、その思いを新たにした次第です。
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テーマ:住宅・不動産 - ジャンル:ライフ

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