吉祥寺東町の法政跡地問題を考える

各地で高層マンション建設を強行、地域住民との紛争多数。モラルゼロの最低マンション専業ゼネコン・長谷工コーポレーションによる、吉祥寺東町・法政高校跡地の高層マンション建設計画を追跡するブログです。

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市議会における法政跡地問題討議経緯について(4)

前回のエントリに対するコメントで、本文中で採り上げた都市居住評価センター(ユーイック)と東京建築検査機構のあまりにも業者寄りの建築確認が、各地の建築審査会や裁判所の判決で取り消されている実例を紹介いただきました。このような検査機関に審査を行う資格はあるのでしょうか。マンション紛争の原因の一つは、明らかにゼネコンと民間検査機関の癒着による甘い審査にあります。耐震偽装問題が与党の必死の火消しでうやむやにされつつある今、別の観点から民間検査機関に対する問題提起を行う必要があるのではないでしょうか。

話は変わりますが、最近、長谷工法政高校周辺の交通量調査を頻繁に行っています。おそらくバイトなのでしょうが、雨の後にビニール傘をそこかしこに捨てていったり、マナーのかけらもありません。一体、バイトにどういう教育をしているのでしょうか。会社が会社なら、バイトもバイトです。まあ、不道徳の極みのような会社ですから、「周辺住民に迷惑をかけても調査を優先するように」とでも指示しているかも知れませんが。調査段階からこれでは、もし工事が始まるようなことになれば一体どうなるんでしょう。徹底的に事前協定等で行動を縛っておかないことには、何をしでかすか分かったもんじゃありませんね。いい予習をさせてもらいました。

さて、市議会の討議経緯を振り返っていますが、ちょっと話題がそれて更新が滞ってしまいました。今回は、久し振りに平成18年第2回定例会を採り上げます。この議会においては、法政大学第一中・高校跡地対策会より提出された「まちづくり条例の早期制定・施行に関する陳情」についての建設委員会における審査の概要と結果について、小林建設委員長より報告がありました。陳情の内容は、下記の通りです。

(陳受18第15号)
まちづくり条例の早期制定・施行に関する陳情」
(受理年月日)平成18年5月30日
(陳 情 者)法政大学第一中・高校跡地対策会
(陳情の要旨)
 私たちは、吉祥寺東町所在の法政大学第一中・高校が平成19年に三鷹市に移転するに当たり、跡地対策を検討している地域住民の有志です。
 当該地域は、低層住宅と教育施設が共存する閑静な住宅街ですが、このたび、法政大学第一中・高校跡地をマンション建設業者が購入することが明らかになり、大変憂慮しているところです。
 法政第一中・高校は、昭和26年に市ヶ谷から吉祥寺に移転してきました。その後、昭和40年代に現在の用途地域が指定されましたが、学校などが隣接している当該地域は、校舎などの施設が法律に適合するよう中高層建築が可能な用途地域となりました。
 周辺が第一種低層住居専用地域に指定されているのは、当時特段の配慮がなされたものと考えますが、公共性のある教育施設ということで、私たち近隣住民も一定の理解を示し、現在に至っています。
 ところが、この配慮を逆手にとるかのように、中高層建築が可能な状況のまま、マンション建設業者が学校用地を取得し、試算によると30メートル程度の共同住宅が建設可能という驚くべき事実、私たちは大きな憤りを感じています。
 先般、境5丁目のコトブキ跡地でも高層マンション問題が発生し、大規模な住民運動が展開されたのは記憶に新しいところです。
 本市は、市域の多くが低層住居専用地域であり、今後同様な問題が発生することも予想され、行政が抜本的解決策を早急に推進することが望まれるところです。
 そこで、良好で周辺地域と調和のとれたまちを保全するため、「まちづくり条例」を早急に制定・施行し、特に、下記の趣旨を盛り込むよう陳情します。

 教育施設など公共性・公益性のある建築物が建設されていることにより、当該用途地域が周辺地域よりも緩和されていることが明らかな場合、その使用目的が変更され、かつ公共性・公益性が認められなくなったときにおいては、市の土地利用方針等を踏まえた、周辺地域と調和のとれた土地利用を誘導するルールづくりをすること。



この陳情に対する小林委員長の報告内容は、以下の通りです。

小林委員長:「陳受18第15号 まちづくり条例の早期制定・施行に関する陳情の建設委員会における審査の概要と結果について御報告いたします。
 主な質疑は次のとおりです。
1)今後、本市のまちづくりをどのような形で進めていくのか、市の考えを伺う。
 答え、従来の宅地開発指導要綱での調整は、手続の不履行や開発基準への不整合などの協力拒否に対する対抗措置に限界があると考え、協議の仕組みをまちづくり条例で明確にすることを考えている。この地域の住民から地区計画を検討したいという話もあるので、地区計画の制度導入の可能性について、これから追求していきたい。
2)まちづくり条例の策定スケジュールについて伺う。
 答え、今年度はまちづくり条例(仮称)検討委員会で条例の骨子を検討し、提言をいただく。それを受け、来年度に条例の具体化・成文化を行い、平成20年3月議会に上程したいと考えている。
3)陳情に記載のこの地域に地区計画を導入する場合のスケジュールについて伺う。
 答え、地区計画は市民の皆さんの提案を受け、市の計画との整合性を確認し、都市計画審議会に諮る。そこで決定されれば、整備計画に基づく高さ等の建築形態の規制については、建築規制条例を市議会に諮り、同条例の施行後、マンションの建築確認を行うことになる。
4)学校からマンションへ建物に変更がある場合、周辺地域と同様の用途地域に変更することは可能か。
 答え、既に都市計画で定められた用途地域を周辺地域と同様な第一種低層住居専用地域等に変更することは非常に困難である。
5)他の市区で絶対高さ制限を導入しているところがあるが、本市でも導入できないか。
 答え、都市計画法で高度地区において絶対高さ制限を設けることができるが、今のところある一定の地域に法の規制をかけていく考えはない。
6)この地域での地区計画導入は、マンションの工事着工の時期に間に合わず、現在ある宅地開発指導要綱で指導していくしかないのではないか。
 答え、宅地開発指導要綱で指導していくことになるが、この間、地域のルールづくりがなされれば、今後のまちづくりのためにも地区計画導入の可能性について検討していきたい。
 以上で質疑を終わり、討論なく、採決の結果、陳情の趣旨に沿うよう努力されたいとの意見を付し、全会一致で採択すべきものと決しました。」



どうも、議論が堂々巡りとなっているような気もしますが… これに対する質疑では、最初に三宅英子議員から地区計画の成立要件について、次に山本ひとみ議員からマンション紛争において住民側の要望がほとんど通らない理由について、市はその原因をどう考えているのかというような質問がありました。これらについては、先程の小林委員長の報告以上のものはありませんので、ここでは割愛します。

そして、最後に桑津昇太郎議員から、陳情に対する賛成の立場からの討論と題した意見表明がなされました。

桑津議員:「本市のまちづくり条例については、現在までに委員の選考も終わり、検討委員会が設置され、過去2度の委員会が開催されました。本年度末を目標に条例骨子案を作成し、平成19年度中に条例案の上程を行い、議会の議決を求めるスケジュールとなっております。まちづくり条例は、本市にあっては懸案の取り組みであり、本市の将来像をしっかり見きわめての極めて慎重かつ迅速な手順での施行を求めるものであります。
 一方、この陳情にあります本意は、現在、吉祥寺東町にあります法政第一中・高等学校の跡地に大規模なマンションの建設の計画が考えられることについて、近隣の閑静で良好な住環境を損なうことのないようにと、行政からの規制を求めるものであります(中略)。
 昨年は、地元の皆さん、また複数の団体から、この跡地を市で取得していただきたい、またその施設の一部を、その用地の一部を購入願いたいとの陳情があり、議会においても可決となりました(中略)。しかし、(中略)その跡地は長谷工に売却され、(中略)長谷工の手で大型マンションが建設されることになったわけであります(中略)。
 今、地元では、地区計画の制定に向けての準備会が行動を起こそうとしております。地区計画やまちづくり条例の制定で、行政からの強い指導を期待してのものでありますが、来夏の移転に向けて、今や時間との闘いになっております。(中略)邑上市長みずからの強い決断をもって長谷工コーポレーション、また法政大学に強い姿勢で対処いただかなくてはと考えております。(中略)あの地域の住環境を守ること、そして吉祥寺東部の将来構想をも視野に置いて、ここは邑上市長の強い決断、確かな行動、実行を望むものであります。」



かなり熱のこもった討論で、本筋以外の部分をカットしても長いですね。全体を通じて、住民側の地区計画素案作りがスタートする直前であるにも関わらず、法政跡地問題についての目立った進捗はなかったというのが実情です。次回、第3回定例会からは、住民側の地区計画案が出てきたため、議論が白熱していきます。
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テーマ:住宅・不動産 - ジャンル:ライフ

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