吉祥寺東町の法政跡地問題を考える

各地で高層マンション建設を強行、地域住民との紛争多数。モラルゼロの最低マンション専業ゼネコン・長谷工コーポレーションによる、吉祥寺東町・法政高校跡地の高層マンション建設計画を追跡するブログです。

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市議会における法政跡地問題討議経緯について(2)

前回に引き続いて、市議会における法政跡地問題の討議内容を検証していきたいと思います。今回は、邑上市長就任後の最初の市議会である平成17年第4回定例会の一般質問の答弁を見ていきます。

先ず最初に法政跡地問題についての一般質問を行ったのは山本ひとみ議員で、取得財源の裏付け・利用計画等についての質問がなされました。以下、関連する部分のみ議事録から抜粋いたします。

山本議員:「市長は最近、吉祥寺東町の法政中学・高校の跡地の取得にも意欲的ですけれども(中略)、財源の裏づけの考慮が十分なされなかったのではないか(中略)、何にするのかという計画がそもそもあってやるのかということも問題にしなければいけないと思います。」

邑上市長:「公有地の取得に関しましては、どこでも購入するということはございませんので、きちんとまちづくりの計画あるいは位置づけを含めて詳細に検討し、必要な土地であると判断した場合に、今後とも土地開発公社を介して行うつもりであります(中略)。土地開発公社の問題は、(中略)民間の競争原理の中ではなかなか厳しいものがあるのではないかなというふうに思います。例えば、法政等の敷地に関しましても民間が相手でございまして、それはタイムリーな対応をしていくということから、土地開発公社の役割があるのではないかなというふうに思っております。」



この辺り、公有地取得の是非について、財源確保・取得目的についての質問が、土地開発公社存続の是非に論点が移ってしまっており、討議内容が今一つかみ合っていないことは残念です。

続いては、前回の討議経緯でご報告した西側跡地取得に関する陳情に対する総務委員会の討議内容に関連して、小林清章議員より関連質問がなされました。

小林議員:「1つ目に、(12月)14日に法政大学で理事会があったということも聞いておりますので、現時点の状況の説明と今後の見通しについて伺いたい(中略)。2つ目に、(中略)本市の財政状況をきちっと見きわめた上で、将来、取得しても大丈夫だという認識をした上での御答弁だと思いますが(中略)、財政状況についての突っ込んだ質問があったのかどうか。」

塩沢助役:「16日に法政大学の代理人でございますみずほ信託銀行の担当者の方から、理事会の結果について御報告がございました。それによりますと、(中略)現状での第1優先交渉先は長谷工コーポレーションとする。ただし、現在、公拡法に基づく土地有償譲渡の届け出の手続をしているので、買い取り申し出団体との協議が終了した段階で売却先を改めて決定するものとするということでありました。なお、長谷工コーポレーションから提示された3カ所の買い取り希望価格を議案資料として、額についてはわかりませんが、理事会に提出されたというふうに聞いております。
 今後、私どもといたしましては、委員長からの報告もございましたとおり、買い取りの希望を申し出をいたしまして、法政大学との間で鋭意協議をして、買い取りを進めていきたいというふうに考えております。」

邑上市長:「大変大きな額でございますので、財政上、非常にきちんとしなければいけないということで、準備段階で十分に調整した上で、来年度の調整計画できちんとした財政計画の中で位置づけをしたいというふうに考えております。」

小林議員:「1番目は、現時点では希望していくということはわかりますが(中略)、土地の所有者が市に相当協力する意向がないと、市の価格で買収は大変困難だということは当然予想されるわけですけれども(中略)、逆にこれがもし取得できない場合、これは関係市民に対して市長はどのように説明していかれるお考えか(後略)。
 それから、2つ目ですけれども、(中略)将来の健全財政を見きわめた上での判断と受けとめてよいのかどうか。」

邑上市長:「まず、1点目でございますが、なかなか今の時点では、確かに困難があるかもしれませんが、だからといって、手をおろすということは、それで終わりということになります。まだ可能性としてはゼロではないので、買うという前提で取り組むべきだと思っております。ただ、それが市民に対しては非常に期待感を持たせ過ぎるのではないかなというふうにお考えがあるかもしれませんが、私はそうではなくて、やはり買う姿勢を先方に、相手方に見せていくことが優先されるべきではないかなというふうに考えております。
 それから、財政問題も大変に厳しい問題でございますので、いろいろ私の提案しています、ほかのものも含めまして、これから厳しく、十分に議論しながら、やはり財政計画として位置づけるべきものは、来年度の調整計画の中できちんと位置づけをすべきだなというふうに考えております。」



この辺り、やはり土地購入の是非論に終始してしまっている点は、前に陳情に対する討論内容をご紹介したときと同じです。最後に、小林議員の質問を受けて、再度山本議員からの質問がなされました。

山本議員:「1点目の質問としては、先ほどの委員の質問とも似ているところはありますが、この法政大学の中・高跡地を購入する手法と資金手当ての方法。最大限、どこまでだったら出せると思っているのか。公拡法に基づく買い取り請求だということですけれども、土地開発公社を通してやるのか、資金手当ての方法はいつの段階で手当てをするのか(中略)。
 それから、2点目として、(中略)一体どういう優先順位で、ここに関してはかなり早い段階で全部買ってもいいという前向きな方向を出したわけですけれども、それはどういう判断で、ここに関しては優先して買う必要があると判断したのか。」

塩沢助役:「法政一中・高の跡地の取得につきましては、土地開発公社でとりあえず購入いたしまして、土地開発公社で資金につきましては借り入れをして購入すると。それから、その後、使用の方法等について、ある程度固まってまいりましたら、国の方の補助金等も要望いたしまして、そういう補助金を活用しながら市の方に移していくという形になろうかと思います。(中略)吉祥寺地区につきましては、まだまだ公共空間や緑地が不足している地域でございますので、この地域についてはできるだけ購入する部分を拡大していきたいというふうに考えております。」

山本議員:「土地開発公社を通して、とりあえず公拡法で土地を押さえたいということなんですけれども(中略)、要望の内容がはっきりしていて、しかも財政的にもそれほど負担でないと思えることに関しては、積極的に出ることは十分わかります。しかし、(中略)とりあえず具体的な計画は後でつくって、本校舎も押さえたいということなんですか。
 それから、ほかとの比較に関して、市長自身の判断はどういうものなんでしょうか(中略)。大型のマンションに関しては反対運動にいろいろ参加してきました。ですから、高さ制限などをかけたらどうかみたいなことも前の市長に言ってきたわけですよ。ですけれども、そういうような都市計画の関係で、土地を何でもかんでも買うというようなことをやっていって、本当に市として責任が持てる財政運営ができるのか。」

邑上市長:「法政一中・一高の敷地につきましては、吉祥寺の地域特性からオープンスペースを確保したいということと同時に、例えば貯水槽を含む防災の拠点として、しっかりとしたものが欲しいということで希望しているということでございます。だから、目的があるわけでございますので、ほかの敷地についても目的なり理由がない限り、購入する意思はございません。」

山本議員:「それでは、再度お尋ねいたしますけれども、防災の拠点をつくりたいというふうにおっしゃいましたが、それはこの1万3,000平米、全部必要なんでしょうか(中略)。それから、この地域がどうしてもほかの地域よりも優先されて、お金を何十億円出しても必要なんだというふうに思っている、その理由というのをお聞かせいただきたい。」

邑上市長:「それだけの広さがあれば、例えば貯水槽についても非常に設置がしやすいということと、それだけの規模のオープンスペースがあれば、いろいろな利用ができるんではないか。避難広場を含めて、そういう利用ができるんではないかというふうに判断しております。
 土地の買い方は、先ほど塩沢助役が言ったとおりで、土地開発公社で購入していくので、その後、補正等できちんと予算をつけていくということですね。
 それから、優先順位等については、緊急性が私、あるというふうに判断しております。この吉祥寺地域の防災上の拠点として、必要性が高いという判断をしているので、かつ、そういう土地が今、動き始めたということで、それはタイムリーに対応しなければ間に合わないという判断をしたから、このようなことで購入を希望しているわけでございます。」



山本議員、惜しいですね。折角、高さ制限等に切り込んでおきながら、それに関する答弁は引き出せず終いでした。ここで何らかの高さ制限に関する言質を取っておけば、後の地区計画に対する市の素案の段階で反証材料にもできたでしょうに。

邑上市長就任後初めての市議会ということもあったのかも知れませんが、全体的に市長の発言の実現性等を問い質すような質問が多く、法政跡地問題をどのように解決に導いていくのかという観点からの議論は見出せませんでした。次回以降、平成18年以降の議会での討論の様子を振り返りたいと思います。
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