吉祥寺東町の法政跡地問題を考える

各地で高層マンション建設を強行、地域住民との紛争多数。モラルゼロの最低マンション専業ゼネコン・長谷工コーポレーションによる、吉祥寺東町・法政高校跡地の高層マンション建設計画を追跡するブログです。

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邑上市長のスタンスは?

相変わらず、法政跡地問題に大きな動きは見られず、経過報告を期待されている方々には申し訳ない状態が続いています。おかげさまで、マンション乱開発は止まることを知りませんので、書くネタには困らないのですが、そればかり書き連ねるのも何なので、本日はちょっと本筋に近いお話を。

法政跡地問題に限らず、行政の長たる市長には強いリーダーシップが求められていることは、皆さんご承知の通りです(とはいえ、あまりに独善的になり過ぎると石原都知事のような裸の王様になってしまいますので、バランスが大事ですが)。この点、少なくとも邑上市長には現在までのところ、リーダーシップを発揮される場面が見受けられないのは残念なところです。以前のエントリでご紹介した通り、議会の与野党逆転等も影響しているのかも知れませんが、市民のための政治によって市民の力を味方に付けるべく、頑張って欲しいと思います。

さて、そんな邑上市長ですが、法政跡地問題についてはどのようなお考えをお持ちなのでしょうか。懇談会や説明会では建前論以上の話が出てきませんので、ちょっとそれ以外の部分で検証してみたいと思います。

武蔵野市役所のHPに、こんにちは市長ですというページがあり、その中に「市長の活動日誌」というコーナーがあります。(多少遅れるものの)ほぼ毎日記載されており、いわば市長のブログみたいなものです。

内容は、日々の活動記録がほとんどですが、トピックの採り上げ方に市長の関心事項が現れており、武蔵野プレイス、外環道、吉祥寺北町の水害問題といった事項に関連する内容が多いようです。その中で、法政跡地問題ないしそれに関連する話題も度々登場します。以下、その部分を時系列的に引用してみます。

平成18年6月19日(月)「建設委員会」
建設委員会では,法政一中・高の移転に伴う「まちづくり条例の早期制定・施行に関する陳情」(中略)などについて質疑が行われました。まちづくりのルール化や規制誘導手法,敷地の公有化など大きな課題が議論されました。公共利用のために必要な土地は購入していきたいのですが,吉祥寺の土地価格は高騰し,民間との価格競争は困難な状況です。隣接する民地と市有地とを共同で活用するような工夫も合わせて考えていきたいと思います。土地利用の誘導については,現在まちづくり条例制定に向けた検討を進めていますが,地域の皆さんの発意による地区計画などの活用も期待されます。

平成18年9月23日(土)「秋の運動会」
(前略)法政第一中高校の文化祭にも伺いました。男子校(来年の移転時には共学になるとのこと)ですが,女子学生の来校も多く,大変にぎやかな文化祭でした。副校長先生にお会いし,移転後の跡地については,民間事業者のマンション計画に対して,十分に地域の環境に配慮するよう事業者に伝えてほしい旨申し入れました。学校としても,地域の要望は聴いているので事業者には伝えていきたいとのことです(後略)。

平成18年10月29日(日)「子どもがつくるまちミニ・ミュンヘン」
(前略)夜には,吉祥寺東コミセン主催の法政跡地地区計画に関する懇談会に参加しました。10月2日に地元から地区計画の申出素案が提案され,その取り扱いやまちづくりに関する意見交換の会合です。地域の環境を守りたいとする皆さんの意見をいただきました。今後,開発予定業者とも協議調整しながら市としての地区計画原案をまとめ,地区計画の制定を目指したいと思います(後略)。

平成18年11月26日(日)「市内一斉清掃と落ち葉の感謝祭」
(前略)夕方からは,茅ヶ崎市で開催された,まち景まち観フォーラム・茅ヶ崎10周年記念シンポジウムに参加。まち景まち観フォーラムは,茅ヶ崎の景観まちづくりに取り組む市民団体で,私が都市プランナー時代に茅ヶ崎市景観基本計画づくりをお手伝いしたころに結成された団体です。富士山の眺望点調査やマンション問題への取り組みなど,市民の視点で実際の景観づくりに多くの成果を上げています。武蔵野市でもこのような団体が結成されて,活動されることを期待しています。

平成18年12月11日(月)「農産物品評会表彰式」
法政大学第一中・高校移転跡予定地周辺での地区計画成立前に、民間事業者が建設着工しないよう、売主の法政大学に要望書を提出しました。引き渡しは夏以降を予定するとのこと。強引に地区計画を決定するのは避けたいと思いますが、まちづくりの視点を踏まえて、地区計画原案を提示していきたいと考えています(後略)。

平成19年1月21日(日)「小中学校書初展」
(前略)夜は,法政第一中高跡地の地区計画の考え方について,地区計画協議会や地元の皆さんとの懇談会が第三中学校で開催され,300名ほどの方が集まりました。市の考え方を説明しましたが,特に高さについて反対の意見が多くあげられました。地区計画制定までの時間が少なく,大変厳しい状況ですが,地元の皆さんにご理解をいただくよう努めていきます。

平成19年2月6日(火)「本宿コミセンでのタウンミーティング」
本宿コミュニティセンターにおいて,第10回市民と市長のタウンミーティングを開催しました。地域のテーマとして,大きくは,[1]住みよい環境づくり,[2]安全・安心なまちづくり,[3]大規模開発への対応,をもとに意見交換をしました。法政一中高跡地問題や外環問題などを抱える地域だけに,それらに関しても多くの意見があげられました。法政一中高跡地については,地元から提案された地区計画案をもとに市の原案づくりを進めています。沿道は15m規制で奥まったところは25mまで高さを許容するものです。容積率をカバーできる基準なので,事業者には理解を求めたいと思います。

平成19年2月10日(土)「吉祥寺東町地区計画素案説明会」
法政一中高移転跡地周辺に関する地区計画の素案の説明会を開催しました。昨年10月に地元の皆さんからの地区計画提案があり,その提案をもとに市の考え方を示したものです。地元協議会の提案は地区全体の建築物の高さを一律15mに制限する案ですが,市の案は法定容積率の充足と,かつ沿道の圧迫感の低減を図ることに配慮して15m~25mの制限としています。協議会の皆さんからは依然として反対する意見が多くあげられていますが,開発事業者を含む地権者の合意を得ることが必要であり,今後さらに,該当地区の地権者に理解を求めていきたいと思います。

平成19年2月13日(火)「建設委員会」
建設委員会では,陳情審査の後,吉祥寺グランドデザイン委員会の終了と21日に開催される都市計画審議会について報告しました。都市計画審議会での案件は,法政一中高跡地周辺の吉祥寺東町地区の地区計画素案についてです。素案には2月10日の住民説明会でも,多くのご意見があり,この委員会でも地区計画の成立を心配する意見が出されました。市の素案の考え方は,申し出案を十分に踏まえるとともに,法政跡地に対しては市が今までのまちづくりで指導してきた基準を満たし,かつ用途地域で定められている容積率が確保可能な範囲で設定したものです。高さ制限は15mと25mを併用し,高さ15mを超える建築物は4mの壁面後退を規定するもので,安全な歩道空間や緑地空間の創出を可能とする案です。この案であれば,地権者の財産権の侵害,公平性にも配慮したものとして,事業計画上は厳しい面もありますが,事業者の理解を得られるものと確信しています。地域の皆さんにもぜひご理解をいただきたいと思っています。



あまり本音らしいものは見られませんが、気になる点が散見されます。先ず、「地域の皆さんの発意による地区計画などの活用」に期待しており、且つ、「マンション問題への取り組みなど,市民の視点で実際の景観づくりに多くの成果を上げてい」る茅ヶ崎の市民団体(まち景まち観フォーラム)を紹介しているにも関わらず、具体的な地区計画素案については「開発予定業者とも協議調整し」、「事業者の理解を得」ることを重視されています。また、「地権者の財産権の侵害,公平性にも配慮し」、「開発事業者を含む地権者の合意を得ること」を重視するなど長谷工への過剰な配慮が見受けられます。公平性に配慮するというなら、一方的に景観、日照、風害等で財産権を侵害される周辺住民への配慮との権衡を図ることが必要だと思うのですが、その辺りはどうなのでしょうか。

確かに悪法も法であり、長谷工のような悪徳事業者でも正当な範囲内の権利は保護してやる必要はあるでしょう。しかし、間違ってはいけないのは、奴らは最初から権利の乱用を企図した不道徳事業者だということです。そのような権利に対してまで、規制を行う立場の行政サイドが過剰な配慮を見せる必要があるのでしょうか。少なくとも、私はそれは行政のあるべき姿ではないと思います。一種低層地域に高層マンションが建つ姿が、あるべき「まちづくり」だとは私にはとても理解できません。

今回の問題は、建築着工前に規制をかけることも十分可能な時間的余裕がありました。何か、ボタンの掛け違いが途中であったと思われてなりません。今からでも間に合いますので、本来行政が発揮すべきまちづくりに対する指導的役割を存分に発揮していただきたいと思います。それが、「地域の皆さんの発意による地区計画などの活用」に応える道ではないでしょうか。
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テーマ:住宅・不動産 - ジャンル:ライフ

コメント

マンション紛争

いつも大変興味深く拝見しています。
私たちも同じマンション問題を抱えております。
地区計画についても知識がありません。
ぜひノウハウを教えていただきたい。
私たちのブログも見てください。

  • 2007/03/15(木) 00:43:24 |
  • URL |
  • すずかけ #-
  • [ 編集]

コメントありがとうございます

ブログにコメントさせていただきました。今後ともよろしくお願いします。

  • 2007/03/16(金) 21:01:13 |
  • URL |
  • 管理人(Hosei.Taro) #-
  • [ 編集]

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