吉祥寺東町の法政跡地問題を考える

各地で高層マンション建設を強行、地域住民との紛争多数。モラルゼロの最低マンション専業ゼネコン・長谷工コーポレーションによる、吉祥寺東町・法政高校跡地の高層マンション建設計画を追跡するブログです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

臭いの元は吉祥寺レジデンシア ~アスファルト防水工事は安全なのか~

前回のエントリでお伝えした穴吹工務店の倒産は、それなりにインパクトのあるニュースだったようで、その後も様々な形でマンション市況の厳しさを再認識する報道が続いています。個人的には、需給バランスを考えればマンション市況が当面回復しないことなど当然なので、「何を今さら」感も強いのですが…

一例を挙げると、11月30日付の日経新聞の「経営の視点」というコラム記事に、「『穴吹破綻』が映す市場収縮 分譲マンション 転換期に」が掲載されていました。記事自体は、穴吹工務店が創業から供給戸数全国トップに登り詰め、そして破綻に至るまでの経緯をかいつまんで説明したものですが、記事の結びがタイトルに反映されています。その部分だけを引用すると、

 (前略)06年まで10年あまり続いた分譲マンションブームに多くの起業家が群がった。用地を確保すれば設計・施工はゼネコンに丸投げ、販売は大手仲介会社への委託で済む。「机と電話があればマンションデベロッパーは誰でも始められる」とさえいわれた。
 昨年来、新興不動産会社の破綻が相次ぎ、安直なマンションビジネスは影をひそめつつある。民主党政権はマニフェスト(政権公約)で「賃貸住宅の整備」を掲げ、住宅取得政策は後退する方向。市場の収縮は一時的なものではなさそうだ。穴吹工務店の破綻は分譲マンション事業の転換期を暗示しているようにみえる。



正に「安直なマンションビジネス」に一口かもうとしたマンションデベロッパーたちに金だけ出させて、実際は自分たちですべての事業を取り仕切ってきたのが長谷工の本質であったことは、本ブログでも再三指摘しています。この記事が主張するところの「分譲マンション事業の転換期」イコール「長谷工凋落への転換期」と思えてなりません。

与太話はこれくらいにして、本題に移りたいと思います。前回のエントリで、吉祥寺レジデンシア工事に伴う「溶融アスファルトの強烈な悪臭」が、近隣にまた迷惑を掛けていることを簡単にお伝えしましたが、今回はその問題について調べてみました。その結果、そこにはいつも通りの長谷工の身勝手さが横たわっていたのでした。

先ずは、工事に先立って配布されたお知らせチラシの文面をご紹介します。なお、この文面だけではアスファルト防水工事がどのようなものかが全く分かりません。けんけんちくちくという建築情報サイトの下記のエントリにかなり詳しく紹介されていますので、事前にお読みいただくと良いかも知れません。

アスファルト防水
アスファルト防水-その2
アスファルト防水-その3

近隣の皆様へ

 謹啓、皆様におかれましては、ますますご清祥の事と存じます。
弊社の吉祥寺マンション計画につきましては、日頃より大変ご心配、ご迷惑をお掛け致しておりますが皆様のご理解とご協力のもと、進めさせていただいております事に感謝を申し上げます。
 さて、本工事を進める中、屋上アスファルト工事を行う上で白煙及びアスファルトの臭いが有ります。
アスファルト工事期間及び順序に付きましては、下図の通りでございます。
引き続き皆様のご理解とご協力を賜りますように、宜しくお願い致します。
(注:白煙につきましては、最寄りの消防署に連絡済でございます)
※雨天の場合は順延、及び工事上順位が変更になる場合があります。

アスファルト工事期間10/22(木)~11/28(土)



これを最初に見たときは、「多少の臭いがあるのね」程度にしか思いませんでした。何故なら、道路のアスファルト舗装工事現場でも、多少油っぽい臭いがするだけで、アスファルトの強烈な悪臭を体験したことなどなかったからです。しかし、実態は全く舗装工事とは異なるものでした。

周囲への悪臭は、工事箇所や風向き・風の強さなどによって、どちらの方角に発生するかは日々異なります。しかし、無風ないし風の弱い日に近くでこの工事が行われると、周囲一帯ないし特定の方角に強烈な悪臭が充満することになるのです。臭いはゴムを焦がしたときの臭いに似ており、臭いの強い日は窓を開けることはおろか、外に洗濯物を干すことも(臭いが移りそうで)できないほどです。こんな工事を1ヶ月以上にわたって住宅密集地で行う神経が理解できません(なお、工事が全体に遅れているようで、予定工事期間が終わった12月に入っても工事は行われています)。

工事遅延のお知らせ(工事が遅延しても竣工時期は一緒、クリックで拡大)

これだけの悪臭を周囲に撒き散らす工事が、果たして健康被害がないものなのか、非常に不安になります。そして、そのような不安を感じるのは万人共通のようで、アスファルトルーフィング工業会という業界団体のHPには、わざわざQ&Aとして煙と臭いによる、人体への影響はありませんか?という問いが設定されています。

(なお、この他にも日本アスファルト防水工業協同組合という業界団体もあるようで、こちらのHPにも「アスファルトの安全性」というトピックが掲載されています。内容はほとんど一緒なので、ここではアスファルトルーフィング工業会の方に絞ってご紹介します)

この手の業界団体が、わざわざ「健康被害があります」などと主張する訳もなく、ここでも「煙、臭いの発生源であるアスファルト防水の工事現場を想定して、規制値と実測値を比較すると、いずれの対象物質も規制値を下回っており作業上の人体への影響はないと考えられます」というお決まりのロジック(規制値を下回っているから問題なし)が展開されています。

更に、発がん性が懸念される物質(ベンゾ(a)ピレン)の発生量についても、「加熱アスファルト混合物製造プラントからの排出は他の排出源と比べ、ベンゾ(a)ピレンの発生量は非常に少ない」とし、「加熱アスファルト混合物製造会社や道路舗装作業者、アスファルト防水作業者等、アスファルトを取り扱う作業に従事した人の健康調査においても、一般人との間に健康上の差異が認められていない」としています。

また、臭気の問題については、硫化水素の濃度が悪臭防止法の規制値(0.02~0.2ppm)に対して、アスファルト蒸気発生源から1m地点実測値が0.05ppm未満となっていることから、「臭気に関しては、アスファルト防水工事周辺で感知される場合がありますが、悪臭物質の濃度の低さをまず理解し、安心して戴く必要があります。又、臭気に鋭敏な方には窓を閉める等の外気との接触を避けて戴くご協力をお願い致します」と結んでいます。

しかし、この主張にはかなりの無理があります。同じところに「臭気を感知する濃度」(下表を参照)が掲載されており、その中には「だれでも臭気を感知できる」濃度は0.2~0.3ppmとされています。しかし、近隣住民が臭気を感知する場所は先程の「アスファルト蒸気発生源から1m地点」などではなく、屋上での作業ですから優に2~30mは離れた地点での話です。距離による拡散具合も加味すれば、そもそも発生源での濃度がこのデータとは比較にならないほど高いとしか考えられません。

臭気を感知する濃度(どれだけ高濃度の蒸気を発生させているのか?、クリックで拡大)

そう考えると、そもそも発がん性もあるとされるアスファルトをこれだけ撒き散らす工事が、果たして本当に安全なのか、そのこと自体に疑問を憶えざるを得ません(アスファルトの安全性については、国立医薬品食品衛生研究所の国際化学物質安全性カードの中のアスファルトに関する記載が参考になります。そこには、「あらゆる接触を避ける!」、「吸入の危険性:20℃ではほとんど気化しない。しかし、拡散あるいは加熱すると浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある」、「長期または反復暴露の影響:この物質のフュームは人に対して発がん性を示す可能性がある」と安全性を否定するような記載が満載です )。

長谷工が採用している工法が(説明不足によって)全く不明な以上、はっきりとしたことは言えないものの、唯一確かなのは、かなりの臭気と発煙を伴う工事を住宅密集地で行っているということです。この点については、先程も登場した日本アスファルト防水工業協同組合が環境対応型アスファルト 「シグマートE」なる商品をラインナップしており、そこでは施工温度を通常の260~270度から170~190度に下げることで、「アスファルト特有の臭気、発煙を極限まで低減し、施工現場周辺に与える影響を最小限にすることに成功し(中略)、今まで敬遠されてきた市街地等への施工にも安心してご利用いただけ」ることをアピールしています。このような技術を採用する気は、例によってコスト低減だけを至上命題とし、安普請な建物を建て逃げることだけを考える長谷工には、採用する気は一切ないということなのでしょう。それは、今までの一連の経緯を見ても、あまりにも明らかです。

散々迷惑を掛け続けてきた結果、「この程度の迷惑の追加は大したことないだろう」とでも考えているのかも知れませんが、発がん性が疑われるような物質を大量に撒き散らす工事を行う以上、先程のペラッとしたお知らせ一枚だけ配布してお終いという態度には、本当に怒りを覚えます。長谷工という会社には、一切の倫理感覚はないということを、このアスファルト防水工事からも感じざるを得ませんでした。一日も早く工事が完了し、二度と地域に顔を見せないで欲しいものです。

しかし、第1期3次販売も2戸のみ、それが終わると以前とほとんど一緒の先着順販売を繰り返すという極度の販売不振状態では、それもしばらくの間は期待薄ですか、残念ながら…
スポンサーサイト

テーマ:住宅・不動産 - ジャンル:ライフ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://higashichomanshon.blog86.fc2.com/tb.php/176-40dbca88
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

口臭の悩みはたった7日間で解決できます。

JUGEMテーマ:体臭、加齢臭、ワキガ、口臭、ペット臭まで 追放! もしかして、あなたは次のような口臭の悩みを抱えてませんか? 「口の中がネバネバする」 「家族から口が臭いと言われた」 「口臭の原因がわからない」 「口臭が気になって人と話せない」 「い

  • 2009/12/08(火) 22:00:44 |
  • 情報商材ガイド

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。