吉祥寺東町の法政跡地問題を考える

各地で高層マンション建設を強行、地域住民との紛争多数。モラルゼロの最低マンション専業ゼネコン・長谷工コーポレーションによる、吉祥寺東町・法政高校跡地の高層マンション建設計画を追跡するブログです。

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あなぶきんちゃん、逝く。

しばらくブログを更新しない間に、吉祥寺レジデンシアの工事もタワークレーンが撤去されたほか、徐々に足場や仮囲いが取り払われつつあるなど、少なくとも外観上は竣工に向けて進んでいるようです。法政校舎の解体工事の時のような、一歩間違えれば死傷者が出ていたような重大事故はこれまでのところ起こっておらず、あと少しの工事期間、何とか無事に終わって欲しいと毎日願わずにはいられません。

しかし、工事の危険性は徐々に去りつつあっても、工事による各種迷惑はなかなか終わることはありません。直近では、屋上の防水工事に伴って、溶融アスファルトが強烈な悪臭を撒き散らしていました(この問題については、色々思うところもありますので、また日を改めて書き記します)。

また、徐々に完成型が見えてきたことによって、改めて問題点を認識せざるを得ないこともあります。以前よりその危険性を指摘してきた地下駐車場への進入路ですが、舗装工事が終わった状態が下の写真です。一見すればお分かりの通り、女子大通りに出る手前の部分は車一台程度の勾配付きの待機スペースしかなく、歩道上の歩行者に十分な注意が払える設計とはとても思えません。しかも、ここに植栽を行って敢えて視界を遮ろうというのですから、何をかいわんやです。

地下駐車場への進入路(地下駐車場への危険なアプローチ、クリックで拡大)

地下駐車場へのアプローチ(完成予想図では植栽の目隠し効果が歴然、クリックで拡大)

下っていったところのシケインのようなカーブが急すぎることも、(居住者間の問題とはいえ)事故の可能性が高そうですが、歩行者はマンションとは全く無関係です。このような劣悪設計で無関係な人を巻き込むのは、今からでも止めて欲しいものです。露骨なコストダウンの影響は、こんなところにも色濃く出ています(計画の説明会で、長谷工は近隣住民側の「地下駐車場の入り口と出口を分けて欲しい」という要望に対して、はっきりと「地下部分を増やすのはコストアップになるので対応できない」と明言していました)。

そんな吉祥寺レジデンシアですが、販売方法もより一層ユニークさを増してきているようです。実質第2期の「第1期」販売の後、先着順住戸として21戸が売り出されたことについては、前回のエントリでもご紹介しました。その後、「第1期2次」と称して、たったの2戸を売り出し、それが終わると、再度先着順住戸として20戸を売り出しました。

しかし、この「第1期2次」を挟んだ先着順住戸は、物件概要を見れば一目瞭然、ほとんど同じものです。販売価格、間取り、専有面積等のレンジは全く一緒。テラス面積等に多少の差異があるので、一部の部屋は入れ替わっているようですが… これとて、本当に売れて入れ替えたのかすら怪しいものです。

週末を中心に、現地と非常に離れているモデルルームから、わざわざ見込客をタクシーに乗せて販売員がやってきます。しかし、その数は非常にまばらで、人気物件のように見学者を多数見かけることはありません。「吉祥寺アドレス」だけに、1千万円以上は優に割高な価値を見出せるかどうかを、この事実が雄弁に物語っている気がします。

さて、話を本題に移します。数少ない明るい話題を最大限に持ち上げて、業界総出でマンション市況の回復をアピールし続けるマンション業界ですが、実態の厳しさを垣間見せるようなニュースがありました。「2007年全国事業主別マンション販売戸数ランキング」第1位にもなった大手マンションデベロッパー穴吹工務店が、去る24日に会社更生法の適用を申請し、倒産しました。恒例のTDB大型倒産速報マンション分譲、建築工事 株式会社穴吹工務店など3社 会社更生法の適用を申請 負債1509億900万円によりますと、

 (株)穴吹工務店(資本金57億5425万円、高松市藤塚町1-11-22、代表朝倉泰雄氏ほか1名、従業員844名)と関連会社の(株)エイシィカンパニーグループ(資本金1億円、高松市藤塚町1-11-22、代表朝倉泰雄氏ほか1名)、(株)穴吹ハートレイ(資本金1億円、木田郡三木町下高岡972-30、代表榎範雄氏)は、11月24日に東京地裁へ会社更生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた(中略)。

 (株)穴吹工務店は、1905年(明治38年)1月創業、61年(昭和36年)1月に法人改組された総合建設業者。「サーパス」ブランドの分譲マンションを全国で展開し、TVCMや広告、プロ野球、プロバスケットボールなどのスポンサーになるなどの積極的な宣伝で高い知名度を誇った。また2005年4月には、中堅ゼネコンの古久根建設(株)(東京都、2002年11月民事再生法申請)を第三者割当増資の引き受けなどで連結子会社としていた。

 2005年12月には同ブランドの供給棟数が累計1000棟に達し、「2007年(暦年)全国事業主別マンション販売戸数ランキング」で初の1位にランクされるなど名実ともに業界トップクラスの業容に成長。また、グループ会社も含めて企画・設計・施工・アフターサービスまで一貫した事業となる「ATD(アナブキトータルデベロップメント)システム」を導入して差別化を図り、販売戸数が過去最高となった2006年3月期の年売上高は約1553億4000万円を計上していた。

 しかし、改正建築基準法の施行に伴う着工の遅れにより販売戸数が減少。急激な景気減速による末端需要の低迷から、2009年3月期の年売上高は約1306億5000万円にまで落ち込んでいた。また、販売価格の低下や用地取得費・建築費などの原価上昇により収益性が低下した上に、棚卸資産並びに投資有価証券評価損など約36億6600万円の特別損失を計上し、2期連続の最終欠損となる約127億4600万円の当期純損失発生を余儀なくされていた。昨年9月には、2005年から行ってきた債権流動化サービス業者との業務提携契約が終了したことで当社への信用不安が高まる中、今年1月にはグループ会社の集約や希望退職者募集を含む人員のリストラ計画を発表、今後の展開に注目が集まっていた。そうした中、10月26日の取締役会で、穴吹代表以外の取締役11名全員の解任とともに、新たに3名の取締役就任の方針を固め、11月3日の臨時株主総会を開催する旨の通知を行っていたが、臨時株主総会開催前に再度経営の方向性を検討し、これまでの体制を維持することが賢明と判断し臨時株主総会の中止を発表するといった一連の騒ぎが更なる信用不安を招き、資金面での限界に達したことで今回の措置となった。

 負債は(株)穴吹工務店が約1403億3400万円(2009年3月末時点)、(株)エイシィカンパニーグループが約65億4900万円(2009年2月末時点)、(株)穴吹ハートレイが40億2600万円(2009年9月末時点)で3社合計(債務保証など会社間の重複債務を除く)で約1509億900万円。

 なお、(株)穴吹工務店の負債は今年5番目の大型倒産となったほか、四国では過去最大規模の倒産となった。



穴吹工務店が大赤字状態だったのは、以前のエントリ来年は何社のデベロッパーが生き残れるか?でもお伝えしています。経営陣の内紛が信用不安を招いたのか、それとも内紛が起こらざるを得ないほど、経営状態が既に悪化していたのか、おそらく両方なのでしょう。

記事中にある「債権流動化サービス業者」とは、フィデックのことですね。昨年10月の時点で、フィデック、「穴吹工務店」との取引停止としてニュースになっていました。この時点で既に、穴吹工務店の債務を(一時的にでも)肩代われないと判断されるほど、経営状態は悪かったのでしょう。それを考えれば、それから良く1年間もったと言うべきかも知れません。

それにしても、記事中の「企画・設計・施工・アフターサービスまで一貫した事業となる『ATD(アナブキトータルデベロップメント)システム』を導入して差別化」の行(くだり)には思わず笑ってしまいました。これって、「土地の取得から設計・施工・販売・管理・技術開発まですべての部門をグループで担う『一貫体制』である」点を売りにする、某マンション専業ゼネコンと全く一緒じゃないですか。某社の行く末を暗示しているようですね。

因みに、長谷工の第2四半期決算は、150億円のMSCB発行と約60億円の借入金増加があって、何とか3月末程度の現預金残高を維持するのがやっとという状況。ご自慢の土地持込による特命受注比率が前年同期の100%から87.3%へ下落するのと歩調を合わせ、工事の進捗に伴う支出と収入のバランス(受入超過額)が、3月末の54億円から2億円に急減しているなど、より一層経営環境が厳しさを増している様子が見て取れます。

所詮は時間の問題でしょうが、悪あがきをして「安値」かつ「デベロッパーに有利な支払条件」での受注獲得に走っているなんて噂も耳にする今日この頃、長谷工の行く末には何が待ち受けているのでしょう?

第2四半期受注高(相変わらず低調な受注高、クリックで拡大)
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コメント

サーパス佐鳴湖

●浜松市 建築審査会の付言
このような住環境の中に、突如として本件建築物のような高層マンションが建築されることが、長年に渡る地域住民の努力の成果ともいえる良好な住環境を損なうことは否定できない。本建築物の事業主は、自ら、本建築物を建設することにより、地域住民の長年の努力により形成された住民の無形の共同資産とも評価しうる良好な住環境を損ないながら、他方で、「羨望の丘で、眺望と暮らす」とのキャッチフレーズで、その良好な住環境を本件建築物の付加価値としてマンションを売り出し、結果として自己の利潤を追求しようとしているのであり、このような行為は、適法であるとしても、社会的存在たる企業の有り方として多いに疑問が残るところである。
(入野臨江山のまちづくりHP)

サーパス桑野2丁目
●郡山 住民仮処分申請
郡山市桑野2丁目に建築中の15階建て分譲マンション「サーパス桑野2丁目(仮称)」の近隣住民12人が2009年10月8日、事業主の穴吹工務店(本社・高松市)を相手取り、「日照被害やプライバシー侵害の被害を受ける」などとして、9階を超える部分の建築差し止めを求める仮処分を福島地裁郡山支部に申し立てた。
訴えによると、マンションは「第1種住居地域」の約3480平方メートルの土地に2011年1月の完成予定で着工し、高さ約45メートルになる。近くにはすでに別の高層マンションがあり、完成すると1日の日照が1時間にも満たない家が相次ぐ、と主張している。
(朝日新聞 2009年10月9日 地方版)

  • 2009/11/29(日) 11:08:53 |
  • URL |
  • 穴吹工務店 倒産 #xPy6jVsQ
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  • 2009/11/26(木) 01:13:19 |
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  • 2009/11/26(木) 09:03:27 |
  • テトリスよりも 腹ごしらえ♪

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