吉祥寺東町の法政跡地問題を考える

各地で高層マンション建設を強行、地域住民との紛争多数。モラルゼロの最低マンション専業ゼネコン・長谷工コーポレーションによる、吉祥寺東町・法政高校跡地の高層マンション建設計画を追跡するブログです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【GW特別企画】興和不動産に売主たる資格はあるか?(その2)

ゴールデンウィークもあっという間に過ぎ去り、長谷工の工事も再開する時がやって来てしまいました。つかの間の平穏な日々を懐かしまずにはいられません。

ところで、吉祥寺レジデンシアの販売予定時期がまた一段と後倒しになったようです。最近の情報では、6月中旬となっており、既に半年近く販売開始時期が先送りされています。どう考えても、パークホームズ吉祥寺グランテラスとのバッティングを回避するためとしか思えませんが、駄目なものはいくら待っても駄目なんですから、さっさと腹をくくって(損失覚悟で)適正な価格で売り出せばいいのにと感じてしまいます。大きなお世話でしょうけど。

前回は、本題に入るまでが長くなり過ぎてしまいましたが、今回はやっと本題に入ります。今回問題としたいのは、竣工早々シティアに生じたクラック(建物のヒビ)を巡る長谷工と住民のやり取りです。

この問題については、我孫子市議会において、平成18年6月開催の第2回定例会以降、日本共産党の関口小夜子議員が、再三に亘って採り上げています。その質疑応答内容はかなり膨大な量になりますので、いちいち引用することは避けます。以下、必要な部分をかいつまんで引用していきたいと思います。

最初にこの問題が登場する平成18年6月開催第2回定例会において、関口議員は「シティアの(マンション本体につけ足した建造物及び附属棟など)30数ヵ所にわたりクラックなどが生じ、長谷工が調査・補修工事を行うこと」、その原因は「マンションの沈下に伴う段差」であること、そして長谷工の資料によると「6ヵ月弱の間に沈下量が一番大きなところは8.7ミリ」、「(竣工時からの)沈下量が一番大きなところは40ミリ」に達することを市は知っているのか、そしてどう指導するつもりかと質問しています。

これに対して、我孫子市の川崎都市部長は、千葉県マンション管理士会による個別「相談会において、シティア関係者の方が相談されたところから、マンション管理士より必要な助言があったと思われ」ると述べた上で、「相談内容が民事にかかわることから、詳しい内容やその後の経過については把握して」いない旨を回答しているに止まっており、話は他の質問に移ってしまいます。

続く、平成18年9月開催の第3回定例会でも関口議員はこの問題を採り上げており、「シティアクラック問題は、当初長谷工側は地盤沈下によるものとして、補修工事計画を示して解決をしようとし」た「が、その後多くの住戸のバルコニーにもクラックが生じるなどの被害が広が」ったため、「長谷工側と管理組合側の双方が原因追及のための調査を行っており、8月末になってエレベーター外回りの修理が始まった段階で、個人住居部分についてはいまだに補修工事は手つかず」という状態にあることを指摘した上で、前回約束した市の事業者に対する指導結果と、長谷工の住民側への原因説明である地盤沈下についての市の見解を問うています。

これに対して、川崎都市部長は、「本年7月と9月に現地で建設事業者から状況を聞」いた「結果、市としては、シティアクラック問題については、建築確認や開発許可制度に基づいて指導する内容ではないと判断し」、「事業者側と管理組合側は、協議の上、問題解決を図ってきているとのこと」という事業者側の主張を一方的に鵜呑みにして、それ以上の調査をせずに終わらせてしまいます。

また、地盤沈下についても、「市は7月と9月に現地に行き、事業者が2005年8月から行っている地盤沈下の調査結果について聞き取りを」行い、「シティアに発生しているクラックは、高層のマンション及びこの本体の出入り口に併設されている低層の建物との接合部付近に生じている床の段差と壁のクラックで」あるという事業者側の主張(「基礎ぐいのある高層マンション本体は、コンクリートの乾燥収縮で発生した微細なクラックであり、後者のくいのない低層の建物は、地盤沈下が原因である」)をそのまま報告する一方で、「事業者側は地盤沈下の原因究明と将来予測のために行ってきたボーリング等の調査を本年8月末に終了したところであり、10月中旬には管理組合に調査の分析結果と今後の対策を示した上で、恒久的な改修工事を進めていくとのこと」と発言するなど、事業者側の主張の根拠が一体何なのかすら明らかではない中での答弁であることを自ら露呈させています。

関口議員は、この定例議会の1週間後に行われた都市建設常任委員会でも、川崎都市部長に対してシティア問題を問いただしています。そこでは、委員会という専門的な場であるためか、かなり突っ込んだ議論が交わされています。重要な点を含んでいるので、やや長くなりますがご紹介させていただきます。

先ず関口議員は、「シティアの地盤沈下の問題で、議会での答弁によりますと、一方では、我孫子市ではここ10数年間、沈下の発生が確認できる目安となる年間2センチを超える沈下は見られないので、生活環境に影響を与えていることはないのではないかと考えている」という新田(環境生活部長の)答弁と、「シティアはかつて軟弱地盤を盛り土したための沈下であり、約2センチの段差やクラックが発生したと」いう川崎答弁の矛盾を指摘しています。

これに対する川崎都市部長の回答は、「生活環境に影響するかという話になりますと、当然それを買った人は、建て主さんがそこの家主さんでしたらその人の責任になって、生活環境上影響があれば直すしかありませんし、また販売した事業者さんが売って買った方がそこで支障があるときには、当然その販売責任といいますか、瑕疵担保の範囲に入るのかなと、そのように考えて」いるという、およそ関係のないものでした。

この点を更に追及された結果、「シティアと同じような、田んぼを埋めたとか、そういうところは、当然そういう現象は出るだろうというふうに考えて」おり、「当然初期沈下といいますのは急激に起きます。現実に今業者の方に聞いていると、ある程度その沈下の進みぐあいは少なくなっているといった内容は聞いてい」ると回答します。

関口議員の質問の意図は、「我孫子市内全域では(地下水くみ上げなどによる)生活に影響を及ぼすようなもの(地盤沈下)は起きていないけれども、シティアでは生活環境に影響を及ぼすような地盤沈下が起きている」のかどうかという簡単なことだった訳ですが、とにかく自らの発言の非を認めない役人気質が、発言を迷走させてしまっている様子がよく分かります。法政跡地の議論を見た際に、武蔵野市議会でも何度も見た光景です。

続いて関口議員は、シティアに続いて「グランドレジデンスというのが第1期工事で、あと第2期、第3期と、同じ続きに大きなマンションが建っていく」に際して、「シティアと同じような被害は生まれないと市は考えている」のかどうか、「シティアの開発許可に当たって、今2年や3年で地盤沈下が起きてしまって、住民の方々は非常に困っていらっしゃるんですけれども、このときの指導はどのようにされたの」かということを質問しています。

これに対して川崎都市部長は、シティアに続く「2ヵ所のところなんですが、そこは地図上で調べたところ、一応地山になっております。そういった点から見ると、地盤沈下はないものと考えられます」と回答する一方、シティアについては「造成につきましては、当然堅固な建物の、高層の建物を建てるということで、当然くいとかそういうもので対応するだろうということで、細かい地盤についてまでの指導はしていなかった」ことを認めています。地盤沈下がないとする根拠が、単に地図で見ただけというのはどうなんでしょう?

そして、重要な箇所ですが、関口議員は一連の質問の根拠が、「日立精機が工場をつくるときに、あの辺は湿地帯だった」ので「そこにあんな巨大なマンションをつくれば、沈下するのは当然だというようなことを(地盤沈下の所管課である手賀沼課に)言われた」ことを明らかにします。「そのような『当然だ』というような認識が市にあったならば、もっと業者を、くい打ちを念入りにするとか、沈下対策を強めるとか、そういう指導をするべきではなかった」のかと、市の指導不足を問い質します。

しかし、川崎都市部長の回答は、「今沈下している、御質問に出ていますが、そこの部分が谷津が入り組んでいるということで、他の地域は台地上で形成された土地だと思」うので、「たまたまそこの部分が、建物を建てて、入り口のところの低層部分がたまたまそこにくいを打たないで、縁を切れて段差が出たというような状況だ」ろう。「当然市の方でもわかってそういうような状況が出るという話になれば、指導することもあるんですが、開発の中では、中高層を建てるときには、当然業者もそういう建物の設計の中で対応して考えるべきかなと思って」いるというものでした。

このやり取りには、非常に重要な問題点が含まれているように思えます。市(行政)は、「事業者(長谷工)は、中高層の建物を建築する訳だから、地歴なども十分踏まえた上で適切な設計をしている筈だ」と一方的に思い込み、事業者(長谷工)は、「建物本体部分は(高層だから)杭を打ったりして地盤沈下に備えるが、エントランス部分は(低層だから)杭は必要ない」というステレオタイプ的な設計手法を適用して、地歴等を考慮せずに事業化を進めているという、双方の究極の無責任体質がここにははっきりと見え隠れしています。

地元の業者ならいざ知らず、各地で建て逃げを繰り返す長谷工が、我孫子の地盤について知悉している訳がありません。この点を、きちんとトラブル防止に努めるのが地元行政の役割でしょう。そして、本来はそこが本当に高層建築物の建築にふさわしい土壌なのかを徹底的に調査するという、本来は当たり前の準備すら行わない長谷工に、このような建築に携わる資格はあるのでしょうか?

これらの諸点についての双方の認識が、いかに甘いものだったかについては、平成18年12月開催の第4回定例会以降のやり取りが明らかにしていきます。2回目も大分長くなりましたので、その点については次回とさせていただきます。
スポンサーサイト

テーマ:住宅・不動産 - ジャンル:ライフ

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://higashichomanshon.blog86.fc2.com/tb.php/162-339f3f28
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。