吉祥寺東町の法政跡地問題を考える

各地で高層マンション建設を強行、地域住民との紛争多数。モラルゼロの最低マンション専業ゼネコン・長谷工コーポレーションによる、吉祥寺東町・法政高校跡地の高層マンション建設計画を追跡するブログです。

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投書をいただきました(写真付)

12日に、麻生首相自らが記者会見して「生活防衛のための緊急対策」なるものを発表しました。総額23兆円に上るというその中身は、10月に発表してこき下ろされた追加経済対策とほとんど一緒であり、審議が来年1月の通常国会からスタートするというスピード感のなさと相俟って、早くも効果が疑問視されています。

今回の発表では、以前のエントリ「バラマキ追加経済対策と容積率緩和」で指摘した火事場泥棒的な容積率緩和がどうなったのか分かりませんが、この施策が全く不必要であることは再三指摘した通りです。これ以上迷惑マンションの被害に苦しむ人を増やさないためにも、この愚策の動向については今後も注視が必要です。

さて、そんな政治にすがるしか生き延びる道のないマンション業界ですが、同じ12日にはマンションの資産性の根幹に関わるような重要なニュースがありました。大阪・千里ニュータウン内の「千里桃山台第2団地」の建て替え計画に反対して住み続けていた最後の1世帯に対して、大阪地裁が強制執行を行ったというものです。同日付の読売新聞記事によれば、

老夫婦宅を強制執行…千里のマンション、建て替え反対

 大阪府吹田市の千里ニュータウンにある分譲マンション「千里桃山台第2団地」(380戸)の建て替え計画に反対し、最後まで住み続けていた夫婦(いずれも81歳)宅に対し、大阪地裁が12日、明け渡しのため強制執行した。夫婦は既に、支援者らが用意したマンションにほとんどの荷物を運び出し、この日は不在で、大きなトラブルはなかった。

 この日午前9時ごろ、同地裁の執行官2人が団地5階の夫婦宅に入った。支援者約5人が室内にいたが、すぐ外に出され、業者が残っていた荷物を運び出した。

 同団地は2005年3月、住民が多数決で建て替えを決め、一斉退去したが、夫婦ら2世帯は高齢などを理由に拒否。別の1世帯は今年11月、強制執行された。

 計画を進める不動産会社(東京)は05年9月、2世帯に売却を求めて提訴。2世帯は1、2審でいずれも敗訴し、最高裁に上告して係争中。弁護士は「判決を待たずに、こんな真冬の執行は許せない」と話した。



この老夫婦については、以前にもご紹介した山岡淳一郎著「マンション崩壊 あなたの街が廃墟になる日」の第三章「ニュータウン開発の残照」にも登場します。老夫婦の「使える建物をなぜ取り壊すのか。最高裁の判断を待ってほしい」という主張と、業者(コスモスイニシア)の「先に退去した住民が、仮住まいの家賃など、先の見えない負担に悩まされている」という主張、どちらが正しいのかを判断するような見識は持ち合わせていませんが、確かなことがあるとすれば、「業者の欲が、住民を建て替えを巡って対立させたこと」と「マンションは決して終の棲家ではない」ということでしょう(この点については、以前のエントリ「マンションは『終の住処』?」もご参照下さい)。マンションという矛盾に満ちた居住システムを無責任に建て続けるのではなく、そろそろ終末問題にきちんと向き合うことこそ、マンションデベロッパー各社に求められていると思いますが…

マンション崩壊 ?あなたの街が廃墟になる日マンション崩壊 ?あなたの街が廃墟になる日
(2006/03/23)
山岡 淳一郎

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さて、本題に入ります。先日、法政跡地の現状について、さる方からメールを頂戴しました。以下、内容をご紹介させていただきます。

工事現場の写真をお送りします。

近所の人から伝え聞いた話では、北側の駐車場部分を掘り下げた際、地下8m付近の水脈から湧水があり、毎日大量に水が汲み出されているようです。

北側の駐車場部分で涌いた水を、南側に設けたプールに一旦汲み上げ、そこからパイプラインを介して東側騒音計表示板脇の排水溝に捨てています。
水は一日中捨てられているようで、夜中でも排水溝の近くに行くと水の流れるザーという音が聞こえてきます(中略)。

このようなことが通常の工事であり得ることなのか分かりませんが、こんなに大量の水を毎日捨ててしまうことが許されるのでしょうか?
また水道料金に含まれない排水を下水道に流すことは違法ではないのでしょうか?
その他、近隣の井戸の枯渇、地盤沈下などの心配はないのでしょうか?

もしよろしければブログで取り上げてください(後略)。



後段の部分の問題提起についてはちょっと分かりませんが、確かに水を捨てる音は今でも聞こえています。長谷工がマンション工事において地下水脈をぶち抜いてしまい、大量に地下水が流れ出していることだけは確実なようです。一緒に送っていただいた写真を、以下掲載させていただきます。

工事現場の風景(ここから水を汲み出し、クリックで拡大)

   ↓

貯水槽?(ここに溜めている訳です、クリックで拡大)

いやー、凄い水の量です。実にもったいないというか何というか… 工事説明会において、マンション建設によって(日常的に利用している)井戸水が枯れることを懸念する声が多数挙がっていましたが、どうやらそれは現実になる可能性もありそうです。どのような対策を講じる気かは知りませんが、この点についてきちんとした説明がなされた気配は全くありません。秘密裏に処理しようとしていたことは明白でしょう。

この辺りは軟弱地盤ではないでしょうから、この湧水が直接マンションに影響を及ぼす可能性は低いと思いますが、きちんとした防水対策を講じないと、地下駐車場に浸水する可能性もありそうです。また、それ以上に地下水脈をきちんと保全することが、迷惑マンションの地域への被害を少しでも減らすためには必須の対策です。地域に一切説明がないところを見ると、長谷工にそうした認識は皆無のようですが。

この写真を見て、一つ思い出したことがあります。マンション反対運動を業者が訴えたとして有名になった福岡の「サンライフ足立公園」についてのブログ中に、ほとんど同じような写真が掲載されていたのです。以下、リンクを掲載しますので、是非その目でご確認下さい。

  1. ブログ「泰平建設マンション・サンライフ足立公園建設反対!@北九州足立」のエントリ「現実」
    「この池のような場所にいまマンションは建っている。そんなことは今は全くわからない。でも地域の住民はみんな知っている。」というコメントが秀逸。


  2. ブログ「泰平建設サンライフ足立公園なんていらない!」のエントリ「もうすぐ竣工・・・?」
    「『足立山系の伏流水を無視したら大変!』と繰り返し警告してきた地域住民の声を、業者は最初から無視してたし、聞く耳を持たなかった」という部分、長谷工と全く一緒です。


あ、因みに業者の訴え(マンション建設反対の立て看板や幟の撤去)ですが、当然裁判所に却下されました。さすがに、業者の嫌がらせに耳を貸すほどには、業者の味方であり続ける裁判所も不公正ではなかったようですね。
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テーマ:住宅・不動産 - ジャンル:ライフ

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