吉祥寺東町の法政跡地問題を考える

各地で高層マンション建設を強行、地域住民との紛争多数。モラルゼロの最低マンション専業ゼネコン・長谷工コーポレーションによる、吉祥寺東町・法政高校跡地の高層マンション建設計画を追跡するブログです。

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強欲の果て

しばらく更新しなかった間に、いろいろなことが起きました。次の更新は、法政跡地に何らかの動きがあった時にと思っていたのですが、長谷工が穴掘りに勤しむ他に大した動きがありません(一体いつになったら売り出すんでしょう? 売る気ないならさっさと尻尾巻いて逃げ去ってくれればいいのに)ので、この辺で一度、最近の動きをざっと見てみることにしました。

先ずは、8月29日に起こった高層マンション建設現場における作業用ゴンドラ落下事故から。同日付の東京新聞記事10階、ゴンドラ落下 作業員2人 呼び掛け応じずによれば

 二十九日午前十時十五分ごろ、東京都港区赤坂四の高層マンション建設現場で、作業用ゴンドラが落下したと一一九番があった。警視庁赤坂署によると、地下一階で落下したゴンドラ内に作業員二人が閉じこめられ、呼び掛けに応じない状態という。東京消防庁が救助を急ぐとともに、同署が落下原因などを調べている。
 施工主の大成建設によると、ゴンドラは地上十階から落下したという。
 東京消防庁などによると、閉じこめられたのは四十歳と五十二歳の男性。二人はエレベーター会社作業員で、ゴンドラでエレベーターの設置作業をしていた。ゴンドラは幅が約二メートルで腰の高さまで柵があり、ワイヤでつり下げる構造。ゴンドラの上には切れたワイヤやチェーンが積み重なっているという。ゴンドラは三十五階から地下一階の間で稼働していた。
 現場は地上四十三階地下二階の高層マンション「パークコート赤坂 ザ タワー」(高さ約百五十メートル)の建設工事中で、二〇〇六年八月に着工して来年六月完成予定。外壁は高層部分まで完成している。
 このマンション工事では今年五月、三十数階部分から約四トンの足場が八十メートル下の三階の足場に落下する事故があったばかり。都によると事故原因は足場を挟む金具の脱落の可能性が高く、大成建設から再発防止策の提出を受けていた。



同じ現場で相次ぐ事故。どこかで聞いたような話です。翌日の東京新聞の『会社の体質に問題』 ゴンドラ落下作業員死亡 事故続き住民憤りの中では、「再び事故を起こしたということは、会社の体質が関係あるのではないか」という近隣住民の声が紹介されていますが、その通りでしょう。法政跡地における長谷工という企業を見れば、そのことが嫌という程良く分かります。次は何時どんな事故を起こすのかという懸念が消え去ることは決してありません。取り敢えず、亡くなった二名の方のご冥福をお祈りします。

続いては、相次ぐ不動産関連業者の倒産です。これについてはもう数が多すぎますので、一々言及するのは止めますが、いくつか気になった事例だけお伝えします。

1件目は、不動産市況の低迷のあおりをうけたゼネコン倒産から。8月29日付で、りんかい日産建設が会社更生法の適用を申請しました。帝国データバンクの大型倒産速報総合建設業 りんかい日産建設株式会社 会社更生法の適用を申請 負債629億8380万円によれば、

 りんかい日産建設(株)(資本金70億5500万円、港区芝2-3-8、代表北川克弘氏ほか2名、従業員669名)は、8月29日に東京地裁へ会社更生法の適用を申請した(中略)。

 当社は、1926年(大正15年)に創業、36年(昭和11年)1月に法人改組した。海洋土木工事のパイオニアとして羽田飛行場初期工事や八諸潟干拓工事など数多くの実績をあげ、2003年3月期には年売上高約426億6900万円を計上していた。同年7月には日産建設(株)(2002年3月会社更生法)を吸収合併し、陸上土木部門を取り込むことで総合的に土木工事を手がける中堅ゼネコンとしての地位を確立、2004年3月期には年売上高は約926億1800万円に達していた。

 また、新規部門の開発事業として都市再生に取り組み、不動産活用事業、コンバージョン事業などを手がけるなどしていたが、公共工事予算の縮小が続くなか、防衛施設庁談合問題により断続的な指名停止を受けるなどしたことで、2008年3月期は年売上高約805億6700万円にとどまっていた。

 しかし、SPC(特別目的会社)で手がけていた不動産開発事業において、昨今の不動産市況の悪化からファンドへの売却が思うように進まなかったことに加え、(株)NANBU(渋谷区、6月破産)および(株)ケイ・エス・シー(中央区、6月破産)に合計9億円内外の焦げ付きが発生したことで、資金繰りは急速にひっ迫。資金調達に奔走していたが、8月末の支払いが困難となり、今回の措置となった(後略)。



とあり、不動産開発事業の失敗、デベロッパーの倒産による焦げ付き発生が倒産に至った理由であることが分かります。この図式、某社にそのまま当てはまりますね。自ら事業企画して(事業企画力のない)忠犬達に金を出させてリスクを分散、近隣住民に多大なる迷惑を押しつける巨大マンションの建て逃げを繰り返す。しかし、需要を大幅に超過するマンション建設を続けた結果、市況は悲惨なほどに低迷。大量の完成在庫を抱えて、忠犬達は青息吐息… 忠犬振り出しの不渡手形と完成在庫の山にまみれて沈没していく某社の行く末を暗示するような倒産劇ではないでしょうか。

次に、先週末に倒産したばかりのHuman21という新興デベロッパーについて。あまり一般的な知名度はありませんが、それもその筈。売上の6割はファンド向け一棟売りだったのですから。例によって大型倒産速報ワンルームマンション1棟販売、戸建住宅販売 ジャスダック上場 株式会社Human21 民事再生法の適用を申請 負債464億374万円によれば、

 (株)Human21(資本金14億3644万5000円、台東区蔵前1-8-6、代表林悅美氏ほか1名、従業員104名)は、9月19日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した(中略)。

 当社は、1927年(昭和2年)に個人創業、49年(昭和24年)に法人改組した木材販売、内装工事を手がける(株)丸豊商事の木材販売部門を引き継ぐ形で69年(昭和44年)7月に(株)丸豊として設立された。

 1990年に不動産賃貸事業、98年に不動産販売事業を本格的に開始し、2003年には新規事業として動物病院を開業するほか、現商号へ変更。2004年以降は横浜、千葉、埼玉、仙台に相次いで支店を開設した。以後は同エリアにおける戸建て・ワンルームマンションの1棟販売を手がけ、業容を拡大。さらには連結子会社2社の設立(2004年、2005年)、2005年のジャスダック市場への株式上場の効果もあり、2000年4月期に約52億4500万円だった年売上高は、2007年4月期には約360億4400万円にまで伸長していた。

 しかしその後は、改正建築基準法、サブプライムローン問題などの影響から、主力のマンション販売事業において、買い手が資金不足に陥るケースが増えたことで、2008年4月期は、年売上高約338億3200万円、経常利益約4億7200万円(前期=約22億5700万円)と減収・減益を強いられていた。

 こうしたなか、“今後1年間の安定的な資金繰りの確定に関して疑義がある”などとして、法定提出期限である9月16日に2009年4月期第1四半期報告書の提出が出来なくなる事態となり、動向が注目されていたが、ここにきて自主再建を断念した(後略)。



記事の最後にあるように、「動向を注目」していましたが、きっちりと倒産に至りましたね。同じような四半期報告書遅延組としては「シーズクリエイト」にも要注目でしょう。各社の期末が集中する9月末に向けて、デベロッパーの倒産情報からは目が離せない日々が続きそうです。

一方、不動産USAJ、USJなどとして動向の注目されていたジョイント・コーポレーションは、倒産ギリギリのところでオリックスの出資を仰いで一息ついたようです。広告代金の支払いすら繰り延べていたという噂もあったジョイントですから、背に腹は代えられなかったというところでしょうか。オリックスとしては、大京でうまい汁を吸った経験が忘れられず、二匹目の泥鰌を当て込んだのでしょうが、さてどうなりますことやら…

過剰在庫という爆弾を抱えたまま、明日をも知れない破滅への道をひた走るデベロッパーと、その支払いがきちんと行われるかどうかに戦々恐々としているゼネコンに、果たして明るい未来はあるのでしょうか?
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テーマ:住宅・不動産 - ジャンル:ライフ

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