吉祥寺東町の法政跡地問題を考える

各地で高層マンション建設を強行、地域住民との紛争多数。モラルゼロの最低マンション専業ゼネコン・長谷工コーポレーションによる、吉祥寺東町・法政高校跡地の高層マンション建設計画を追跡するブログです。

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長谷工に関わる者の末路~近藤産業を例に

本題に入る前に、前回のエントリの杭打ち機横転についての補足をいくつか。追加で調べてみると、横転事例が次々見つかります。以下は、その一例です。

くい打ち機倒れ3人重軽傷 足場悪く、振動で傾く?

2002年6月12日河北新報社

 12日午後1時10分ごろ、大阪市港区築港4-1-6のマンション建築現場で、くい打ち機が倒れ、駐車中の車を直撃した。近くにいたガードマンの男性(69)が左足を骨折し重傷、現場責任者の男性(47)と、くい打ち機を操作していた作業員(65)が肩や手などに軽いけがをした。車は無人だった。
 くい打ち機は現場脇の国道172号の通称「みなと通」の東行き車線をふさいでおり、復旧作業が進められている。
 港署の調べでは、くい打ち機は高さ約15メートル、無限軌道が付いている。同署は建築現場の足場が悪く、作業の振動でくい打ち機が傾いて倒れた可能性があるとみて調べている。
 現場は、大阪市営地下鉄大阪港駅近くの住宅や倉庫が立ち並ぶ一角。


くい打ち機倒れる 東広島のマンション建設現場 市道ふさぐ=広島

(2004年2月27日大阪読売新聞)

 二十六日午後二時ごろ、東広島市西条町寺家のマンション建設現場で、作業中のくい打ち機(高さ二十四メートル)が倒れて南側の市道(幅約四メートル)をふさぎ、NTTのケーブルを切断した。この影響で付近の電話二十三回線が約二時間不通となった。くい打ち機の先端は民家まで約一メートルにまで迫ったが、けが人はなかった。
 西条署などの調べでは、操作中にバランスを崩したらしい。


くい打ち機 作業中転倒 岡山の建設現場

(2004年8月10日山陽新聞)

 九日午後四時半ごろ、岡山市西古松、マンション「サーパスシティ西古松公園第2番館(仮称)」建設現場で、作業中のくい打ち機(高さ二三・五メートル、重さ約六十トン)が敷地内で転倒した。作業員にけがはなかった。
 穴吹工務店(高松市藤塚町)によると、油圧ポンプユニット(重さ約五・五トン)をワイヤーでくい打ち機につり下げて移動中、バランスを崩したらしい。基礎工事段階という。
 近くに住む女性(17)は「大きな音がして揺れた。近くにはマンションや道路もあり、ほかの方向に倒れていたらと思うと怖い」と話していた。


住宅建設現場でくい打ち機横転 八潮/埼玉県

(2006年1月19日朝日新聞)

 18日午後3時ごろ、八潮市伊勢野のマンション建設現場で、基礎工事用のくい打ち機が横転、隣接する鉄骨2階建ての同市建設資材置き場の屋根が壊れる事故があった。
 工事関係者によると、高さ約20メートル、重さ約25トンのくい打ち機を移動中、曲がる際にバランスを崩したらしい。市資材置き場には市のシルバー人材センターが併設され、事故当時、数人の職員がいたが、事務所は重機が倒れ込んだ反対側にあったため、無事だった。



切りがないので、もうこれ位でいいでしょう。クレーン車ほどではないにせよ、くい打ち機の安全性も全く信用できないということが良く分かりました。

さて、本題に移ります。5月30日の朝一番から、本ブログの過去のエントリでもご紹介済のモラル欠落型マンションデベロッパー・ゼファーが、一つのプレスリリースを発表しました。「当社子会社の破産手続開始の申立ておよび債権の回収不能に関するお知らせ」と題されたリリースの詳細は、リンクを辿ってお読みいただくとして、経緯をかいつまんでご紹介しますと、

 連結子会社である近藤産業株式会社が、平成20年5月30日に大阪地方裁判所に対して破産手続開始の申立てをし、これに伴い、同社に対する債権について回収不能のおそれが発生。
 不動産市況の急激な変化等により、販売計画に大幅な遅れが生じ、資金繰りが逼迫。自力での資金調達が困難な状況となり、破産手続開始の申立てに至った。
 これまで直接貸付、債務保証の差入れにより、同社の資金調達を支えてきたが、同社への支援をこれ以上継続することは当社の財務状況をも悪化させることになり、経営上困難という判断に至った。



ということのようです。これに伴い、貸付金79億円、債務保証40億円の計119億円が焦げ付く見通しのようです。ゼファーの2008/3期の最終利益は12億円しかなく、純資産も466億円である一方、販売用不動産(完成在庫)が159億円(677戸)もあることを考慮すれば、ゼファー自身の今後については推して知るべしでしょう。

しかし、注目すべきはゼファーの今後などではなく、リリース中の子会社(近藤産業)の概要等という部分です。ここには、わざわざ主要取引先として「長谷工コーポレーション」と記載されています。この手のリリースで、わざわざ主要取引先を記載しているものはあまり見たことがありません。どういうことかと思って調べてみると、やっぱりと言うか何と言うか、長谷工などに関わったツケはあまりに大きかったようです。

近藤産業の概要
(プレスリリースより、クリックで拡大)

近藤産業のHP内には分譲中の物件として関西圏9物件、首都圏6物件の計15物件が紹介されています(なお、30日の午前中は見られた当該HPですが、現在は既に閉鎖されてしまったようです)。具体的な物件は、以下の通り。

関西圏
◎サウスオールシティ(施工:長谷工コーポレーション)
◎ガーデンシティ 庭都館 東三国(施工:長谷工コーポレーション)
フォートテラス舞子(施工:林建設工業大阪支店)
▲メロディーハイム西大路デュオ(施工:長谷工コーポレーション)
▲メロディーハイム平野(施工:長谷工コーポレーション)
▲メロディーハイム住道「ガーディア」(施工:長谷工コーポレーション)
◎森都OSAKA(施工:長谷工コーポレーション)
◎ヴューイスト泉ヶ丘(施工:長谷工コーポレーション)
アクトステージ伊丹(施工:長谷工コーポレーション)

首都圏
◎HEART BEAT BASE 横濱根岸(施工:長谷工コーポレーション)
▲プレディア大和(施工:長谷工コーポレーション)
◎▲メロディーハイム武蔵浦和プライムフィールド(施工:長谷工コーポレーション)
◎RIVER FACE リバーフェイス(施工:長谷工コーポレーション)
メロディーハイム草加(施工:長谷工コーポレーション)
◎ユニヴェルシオール学園の丘(施工:長谷工コーポレーション)

◎印は、長谷工グループが売主または販売代理の物件。
▲印は、公式HPが閉鎖済の物件。



何と、全15物件中14物件が長谷工という集中振り。もちろん偶然の筈はなく、長谷工から持ち込まれた物件を言われるがままに事業化していたツケに過ぎません。何せ、特命受注比率が100%に近いことを再三喧伝している長谷工さんですから。反対運動によって販売不振を極めており、竣工後2年近くが経過しても完売しない「ユニヴェルシオール学園の丘」が含まれているのも、実に象徴的です。

これなら、わざわざ主要取引先と記載したくなる気持ちも分からなくもありません。ゼファーの「長谷工、お前が悪い」と非難する気持ちが表れているようなプレスリリースです。もちろん、近藤産業とて独立して事業を営み、長谷工から強要されて事業化した訳ではないでしょうから、長谷工が法的にも道義的にも非難されるいわれはありませんし、ここでもそんな主張をするつもりもありません。

言いたいのは、「長谷工のような、ひたすら巨大な画一的マンションを建てて大量に売り捌くという発展途上国並みのビジネスモデルは既に『時代遅れ』であり、こんな会社に付き合っていると(近藤産業のように)自らの首を絞めることになる」ということです。再三指摘していることですが、住宅情報マンションズ辺りを見れば、巻頭のクローズアップ物件(=広告料をより多く払っている物件)と言う名の売れ行き不振物件の過半を長谷工の巨大マンション郡が占めていることは一目瞭然です。繰り返しますが、最早画一的巨大マンションは時代遅れです。

上記の近藤産業の物件一覧にも登場してくるS地所やN、他にも本ブログでの長谷工の忠犬振りを指摘しているM不動産やCコーポレーションなどなど。早くこんな会社とは縁を切らないと、第二の近藤産業になりかねないと一応忠告しておきます、大きなお世話でしょうけど。

6月2日追記
今朝、長谷工が「近藤産業株式会社に対する債権の取立不能または取立遅延のおそれに関するお知らせ」というプレスリリースを発表していました。それによると、約46億円の債権が貸し倒れとなる可能性があるとのこと。長谷工がどれだけ損失を計上しようが知ったことではありませんが、一応ご報告しておきます。

また、近藤産業の親会社であるゼファーですが、格付機関(JCR)の発表によると、格付をBBB-からB+まで一気に4段階引き下げられたようです。これだけ引き下げられて、なおアウトルックはネガティブとされていますので、格付機関の同社に対する厳しい目線がはっきりと現れています。その点は、格下げ理由にもはっきりと書かれており、

(前略)当社単体の当面の資金手当は完了しており、今後は営業活動及び財務体質改善に集中できるとしている。だが、JCRでは、当社を取り巻く事業環境は急速かつ大幅な悪化をみせる中、連結化して間もない子会社の支援を継続できないほど、キャッシュフロー創出力が低下していることから、当社財務の柔軟性も狭まっていると判断した(後略)。



と、これを読んでもゼファーは大丈夫と思える人がいるのかという程の厳しさです。なお、JCRは「マンション分譲、不動産流動化事業を主体とするデベロッパーに対する緊急レビュー実施について」という発表もしており、その中では以下の通り、デベロッパーの信用力に対してはっきりと懸念を表明しています。このろくでもない業界を、どんどん断罪して欲しいものですね。

サブプライムローン問題等の影響から、金融機関の不動産業界に対する融資姿勢がこれまでにないほど厳格化している。特に、マンションデベロッパーや不動産流動化事業を主体とする企業(以下、デベロッパー)ほど審査が厳しくなっている。また、コーポレートローンだけでなく、SPCに対するノンリコースローン、流動化案件の売却先である私募ファンド等への融資も大きく縮小している状況である。こうした状況下、デベロッパーの資金繰りは、従来JCRが想定していた以上に急速な悪化をみせている。外部環境の悪化は厳しい状況が継続しており、悪化の度合いが強まる方向にある。このため、JCRでは、デベロッパーに対し、緊急レビューを実施する。足元の契約状況、完成在庫、金融機関との関係、資金繰りの状況を確認する予定。とりわけ資金繰りの状況を精査した上で、必要に応じて、クレジットモニターの対象とするか、迅速に格付けの修正を行う方針である。

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テーマ:住宅・不動産 - ジャンル:ライフ

コメント

ゼファーも民事再生手続きを申請

先日は私のblogで近藤産業の破産手続開始のコメントを寄せてくださりありがとうございました。
今度はゼファー本体にも及んだ格好です。
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20080718AT3L1805518072008.html

  • 2008/07/18(金) 23:59:44 |
  • URL |
  • wiskij #-
  • [ 編集]

ヴェレーナ王子ってどうですか?

http://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/43341/3

No.24 by 匿名さん 2009-02-12 11:45
昨日現地に行ってみましたら、
以前建設現場にあった大型クレーンが無くなり
三階くらいまでで工事がストップしているようでした。

No.95 by 匿名さん 2009-03-24 14:51
うーん。
長谷工とか売主とか以前に需要があるのかどうかが一番の問題じゃないか?

No.112 by 周辺住民 A 2009-05-15 13:26
予定表が真っ白・・・
平日なのに、作業員はひとりもいない・・・

No.120 by 周辺住民さん 2009-11-13 20:32
とうとう常夜灯も消されました。

  • 2009/11/14(土) 11:22:16 |
  • URL |
  • (仮称)豊島5丁目計画 #xPy6jVsQ
  • [ 編集]

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  • 2008/06/10(火) 15:03:55 |
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