記念会館跡地約2500m2とプール跡地約700m2の武蔵野市土地開発公社への譲渡決定が、3月10日の建設委員会で報告されました。一部都市計画道路予定地を含みます。価格21億90万円、更地化して9月引渡し予定で、用途は吉祥寺東町地区地区計画内の公園用等用地です。以後、マンション工事の作業場、仮説事務所用に長谷工に貸され、公園と豪雨時の地下遊水池は21年9月から工事の予定です(以下略)。
購入価格は、平米当たり単価に直すと657千円と、法政通りの路線価410千円の1.6倍です。この価格の妥当性はさておき、以前のエントリ「こんな値段で長谷工さん大丈夫?」で法政側の収入金額から長谷工の取得価格を936千円/平米と推計しましたが、当該譲渡価格はこれを下回っています。勿論、金に対する執着が尋常でない長谷工が市のために損を被ってまで公園用地を譲渡する訳はありませんので、最初からA敷地とBC敷地の評価には差を付けて購入していたようです(当たり前といえばその通りですが)。
しかしそうなると、A敷地の購入価格は更に跳ね上がることになりそうです。上記エントリでは、BC敷地の購入価格を3,005百万円と推計していましたので、差額904百万円がA敷地に上乗せされることとなり、全額を分譲価格に転嫁すると171千円/坪の価格上昇(3,050→3,221千円/坪)になります。元を取るには相当の高値での分譲を余儀なくされること請け合いです。
因みに、前回のエントリでご紹介した「パームステージ吉祥寺東町」の中古物件ですが、価格改定のチラシが入っていました。3,880万円から2,980万円への900万円もの大幅引き下げです。これだと、坪単価は1,642千円まで下がります。経年を考慮して建物部分をほぼゼロと見て販売価格に1,500万円をプラスし、これに(意味不明の)新築プレミアムを15%乗せてみても、坪単価は290万円にしかなりません。いかに、3百万円/坪超の価格設定が、同一需給圏内の相場から乖離しているかが良く分かります。
ところで、このBC敷地の解体工事がいよいよ始まるようで、また仮囲いの設置が始まっています。しかし、またもや解体工事現場は薄汚いネズミ色の鉄板に覆われており、法政通りを挟んで(前回のエントリでご紹介した)新調された白い仮囲いと相変わらずの薄汚いネズミ色の仮囲いが並ぶ様は、長谷工という企業の体質を象徴しているようです。近隣への配慮など口先ばかりで微塵も行うつもりはないが、自らの利益に直結する事柄に対しては率先して上辺を取り繕う。しかし、それすら必要最小限の手抜きというお粗末さが、各所に露見する安普請体質はどうやっても拭い去ることができない。これが、この企業を脈々と流れる本質だから、住民とのトラブルは多発するし、竣工当初から既存不適格の物件を次々と建て続けても売り切れればそれで良しと割り切るのでしょう。

(この対照的な仮囲いが全てを物語る、クリックで拡大)
話が逸れましたが、九浦の家だよりにはもう一つ気になる記事が掲載されていました。それは、「法政グランド(練馬区)工事 工事車輌は武蔵野を通らず 車輌通行路の説明を受ける」というものです。
3月11日、法政グランド跡にマンションを建設する、三井不動産レジデンシャルの開発室担当者が、九浦の家に来館、工事車輌のメインルート、および事前工事のための重機搬入に、東十一小路を数日使用する事について、井部代表と、東十一小路で時間規制の馬を管理している住民に説明を行いました。
工事車輌は、Y字路50m北で左折北上し、善福寺池北を青梅街道に抜ける設定。サブルートとして善福寺方向を使う予定で、これについては、代表が了承の旨返事しました。
法政グラウンド跡地のマンション建設が地域の交通に及ぼす影響に対する懸念については、以前のエントリ「もう一つの法政跡地問題」でも採り上げましたが、三井不動産は一応良識ある対応を示してくれたようで、取り敢えずは一安心といったところでしょう。この点についても、長谷工の身勝手さとの差異はあまりにも明確だと言えるでしょう。これまた、九浦の家だよりの「記念講堂・プール解体工事 新築工事説明会 緊張」という記事中にはこうあります。
(前略)問題は新築工事に関するもので、工事用トラックのルートが、法政通りおよび道幅5m40の法政東側の通りを使い、しかも10トントラックも通すという発言です。
この道も女子大塀沿いの通りと同様、狭隘なのでトン数規制の対象から外れていたものです。警察の許可をとれば通行はできますが、大型車の通行は住民の予想外。女子大通りだけへ大型車通行の負荷が集中するのを避けるという理由ですが、解体工事と新築工事が重なる期間の車の輻輳についての配慮がなく、10トン車が五日市街道へ左折できるかという質問に長谷工側が答えられなかったため、調査のうえ車両ルートの安全管理を再検討し、説明会を持つことになりました。
解体工事のとき、この東側道路は使用しないとの説明を受けていた住民は怒り心頭でした。
地域の道路環境への配慮など一切なく、警察の許可さえ取れば、後は勝手のし放題。全ての行動が、こうした身勝手な企業論理に彩られている。これが長谷工という社会性のない企業の本質だと感じるのは、果たして私だけなのでしょうか?
最後に、気になるアクセスをご紹介しておきます。過日、長谷工社内より「吉祥寺東町 名鉄不動産」という検索結果を辿ったアクセスがありました。吉祥寺東町のマンション建設現場と言えば、ここ法政跡地しかありません。長谷工の共同事業者は、名鉄不動産に決まったということでしょうか? 名鉄不動産の長谷工への盲従振りについては、以前のエントリ「長谷工の顧客軽視の実態」で既にご紹介している通りです。中部地方の名門企業グループに似つかわしくない長谷工の忠犬振りを、ここ吉祥寺東町でも遺憾なく発揮するのでしょうか?


