全国のマンションストックはすでに500万戸近くに達しているが、今後はこれらの老朽化が急速に進展していく。老朽マンションの処理については、これまでは建て替えを円滑に進める方向で、政策措置がとられてきた。しかし、容積率を割り増した上、保留床に分譲することによって費用を賄う方法で建て替え可能なマンションは限られている。
今後、建て替えができずスラム化する可能性があるマンションは潜在的に多数あると考えられる。このようなマンションについては、区分所有権を解消し、建物を解体して土地を売却する処理方法が現実的となる。解体費用さえ賄えないマンションも続出する可能性があるが、区分所有権解消の枠組み作りに加え、解体費用の公的支援が必要になる。
このような問題が発生するに至ったのは、そもそも共同住宅を区分所有という形態で保有させるという仕組みに原因があったと考えられる。マンションを区分所有権の分譲で持たせる仕組みは、不動産価格上昇が持続する中、一戸建ての取得がかなわない層にも、持ち家保有のメリットを享受させる仕組みとして機能してきた。しかし現在は、将来の値上がり益は見込めない上、建て替えもままならず、マンションの資産価値は失われている。
もはやマンションを区分所有することのメリットは失われており、それどころか現在では、区分所有権がマンション終末期の処理で足かせになるという弊害が現われている。今後は、分譲マンションに代わる、所有より利用を重視した共同住宅の新たな供給システムを普及させる必要がある。定借マンションや、証券化を活用した賃貸マンションの供給などが考えられるが、今後はこうした仕組みを政策支援していくべきである。
隅田川花火訴訟:観賞妨げた分譲会社に賠償命令 東京地裁
東京・浅草のマンションを購入した夫妻が「隣にマンションを建てられ隅田川花火大会が見られなくなった」として、両マンションを分譲した千代田区の会社《ゴールドクレスト》に約350万円の賠償を求めた訴訟で、東京地裁は8日、66万円の支払いを命じた。水野邦夫裁判官は判決で「夫妻は取引先の接待用に改造工事までしたのに、1年もたたずに眺望を妨げられ精神的苦痛を受けた」と述べた。
判決によると、夫妻は03年10月、台東区内のマンション《クレストフォルム浅草グランステージ》1室を同社から購入。同社は隅田川花火大会の写真をパンフレットに載せて宣伝し、夫妻の1室も花火観賞ができる位置だった。だが同社は04年5月、マンションの隣に別のマンション《クレストフォルム浅草ブライトコート》を着工、05年2月には隅田川が見えなくなった。
水野裁判官は「室内で人気の花火大会を観賞できるのは接待として少なからぬ価値がある」と指摘。「花火大会を室内から観賞できる利益は、常に法的に保護すべきだとは言えないが、信義則上の配慮義務がある売り主の会社自身が眺望を妨げた特殊な事案」として慰謝料を認めた。
北浜に54階建てマンション──長谷工など、高さ209メートルで日本一に(4月12日)
三洋電機子会社の三洋ホームズ(大阪市)や長谷工コーポレーションなど10社は11日、大阪市中央区の三越大阪店跡地に超高層タワーマンションを開発すると発表した。商業施設を組み合わせた地上54階建てで、高さは209メートルと現時点で日本一となる。2009年3月の完成を目指す。
超高層タワーマンション「The Kitahama(ザ キタハマ)」は05年5月に閉鎖した三越跡地の約4700平方メートルの敷地に建設する。堺筋に面し、地下鉄堺筋線北浜駅に直結する。
まさに奇跡の街と呼びたい。北浜には、ヴィンテージジュエリーのような歴史的資産や文化がちりばめられています。
その貴重な資産とともに誕生する超高層集合住宅「The Kitahama Tower & Plaza」には、世紀を超えてなお資産価値を増すこの地の建築物のように、「時とともに価値を増す社会的資産」として、唯一無二を表す“The”を冠するにふさわしい100年後もヴィンテージとして輝くタワーレジデンスをめざして設計しています。
社会人としての心構えとして、
1.約束、ルールを守り、信頼される人間・社会人になっていただきたい。
2.働くということは、自分自身のため、社会のため、社会との関わりのためということを自覚していただきたい。
桑津議員:「10月2日に住民より提出されました(中略)地区計画案については、今、担当部局で、鋭意、市としての原案のまとめに力を注いでいると伺っております(中略)。工事着工までの時間も限られてくる中で、今後、慎重に、そしてスピードを持って、かつ確実な進め方が重要です(中略)。邑上市長はどのような解決を図ろうとお考えなのか、今までもしつこく伺っておりましたが、改めて再度、市長の決断のほどを伺うものです。
1つには、三鷹に移転する法政大学の今回の態度・対応は納得できません(中略)。有志の会では、法政大学の道義的な責任を問い、法政大学の誠意ある対応を願い、今議会に決議案を提出する考えであります(中略)が、改めてそのような趣旨の強い要望を市として法政大学に提出されることについてはいかがでしょうか、邑上市長の所見を伺います。
2つとして(中略)、4月からの長谷工の工事着工を先に延ばす手段は、地区計画の条例化をもってしては事実上できない。長谷工の了解の上での着工先送りでないと望めないと理解するところでありますが、この点についての市長の所見を伺います。
3つとして(中略)、高さ制限15メートルという地区計画の考えでは、法政通りの西側にも今の建物を超える、さらに大きな建物を長谷工が建設することになりかねないという大きな懸念を持つものであり(中略)、市では、こうした点をも配慮して地区計画原案の策定をすべきではないかと考えますが、市長の御所見を伺います。
4つとして、地区計画を要望された協議会からも、市の考えを早期にまとめて示してもらいたいとの要望があります(中略)。早々に市長としてのしっかりとした決断を示し、またその考えで、長谷工、法政大学ともしっかりとした話し合いを重ね、問題解決に取り組むべきと考えます。邑上市長の所見を伺います。」
邑上市長:「法政一高・一中の跡地の問題でございまして、地区計画案なるものを10月に地元から提案いただきました。地域の方が皆さん大変一生懸命お考えいただいて提案された(中略)住民主体のまちづくりそのものでございますので、非常に評価したいなというふうに思います。しかし、内容については地区計画として市が都市計画決定をするものでございますので(中略)、この1カ月以内程度に市の原案をまとめて、また地域の方にお示ししていきたいなというふうに思っております。
現在、地元から出てきた案では15メートル規制といったようなことがございますが、これは現実的にはなかなか厳しい数字ではないかなと(中略)、果たして長谷工がそれを了解してくださるかどうかについては非常に心配事でございまして、恐らく対抗措置をとられるのであろうというような予測をしてございます(中略)。記念棟やプール跡地の取得も含めた良好な地区環境形成といったような視点も含めて、さらに調整を図り、地区計画案の試案としていきたいなというふうに考えております。」
桑津議員:「吉祥寺東町にかかわる法政跡地の計画についてですが(中略)、法政通りの東西、右左に大きな建物が建つことを想像するだけで、本当に恐ろしくなります。これだけは何としても避けていただきたいし、避けなきゃいけないと私は考えております(中略)。法政大学からも長谷工に強い要望をしてもらうというような気持ちで要望書を出すところです。市からも、ぜひともそういった要望を出していただくようによろしくお願いしたいと思います。
地元では、今もって法政大学の対応については強い不満を皆さん持っておられます(中略)。今からでも法政大学としてできる限りの善処をとるようにという願いをぜひ伝えていただきたい、申し入れていただきたいと考えます。そうしたことが少しでも長谷工の工事着工への計画にも反映できるのではと考えております。その点についていかがか、市長のお考えを再度お示しいただきたいと思います。」
邑上市長:「法政跡地の件につきましては、既に法政大学に対しましても桑津議員が御心配されるようなこともありますので、要望書というものをもう既に文をつくりまして用意してございまして、今、出す段階まで来ております。機会があれば、時間があれば、直接行こうということで調整しておりまして、議会も始まってしまったので、とりあえず郵送にするか、あるいは時間を見て提出しに行くか、話をしに行くかという段階でございます。その中身につきましては、良好な住環境の保全等から積極的に地区計画策定に向けて理解・協力をしていただきたいということと、長谷工がそれを待たずに着工しないよう、厳しく調整してほしいといったような内容で要望書を構成してございます。」
桑津議員:「市長、最後に一言、法政の問題で、来年4月以降に長谷工が工事を着工することを阻止できるというか、とめることができるかどうか、具体的にどうすればできるのか、市長、どのようにお考えでしょうか。」
邑上市長:「恐らく強引な方法では厳しいというふうに判断しておりまして、最後まで粘り強く調整させていただくということだというふうに思っております。」
山本議員:「法政大第一中学・高校の周辺に住む住民が(中略)、去る10月2日に市長あて、15メートルの高さ制限を含む地区計画の申出書を提出して既に2カ月が過ぎました(中略)。しかし、市はいまだ内容について基本的な考え方を提案しておりません。一方、長谷工コーポレーションは、来年6月中にも本工事を始めたい意向のようであり、このままでは地区計画制定が工事着工に間に合わないおそれがあります(中略)。そこで、以下、質問をいたします。
第1に、地区計画の原案を市はいつ示すのでしょうか。なるべく詳しくお答えください。また、シミュレーションはどのような目的と内容で進めているのでしょうか。
第2に、市と長谷工コーポレーションとの協議をどのように進めているのか御報告をお願いします(中略)。
第3に、地区計画制定までのスケジュールをどのように考えているのか(中略)、わかる限りお答えいただきたいと思います。
第4に(中略)、15メートルはやはり厳しい数字だというふうにおっしゃったのは大変残念で(中略)、きちんとした手続を経て制定した地区計画に対して、あえて長谷工が対抗措置をとると言うならば、それに対して行政、そして市民や市議会が一丸となって住環境を守るために頑張る、このことが必要ではないかと私は考えております。少なくとも、現在時点での基本的な考えについて、もう少し詳しくお答えをいただきたいと思います。
第5に、早急に地元に市長が出向いて、地区計画協議会の皆さんと話し合いをすべきではないかと考えますので、その点についてもぜひともお答えをいただきたいと思います。」
邑上市長:「吉祥寺東町の文教地区地区計画についてということでございますが(中略)、この1カ月の間にぜひ市の原案を示していきたいなということでございます。現在、特に高さ等につきましてはシミュレーション等をしながら検証を進めておりますが、そのシミュレーションの目的は、本地域における適正なまちづくりを検証するということでございまして、どういうことをやっているかというと、これは長谷工から出された申し出素案に示された建築基礎条件、高さと壁面線の後退の範囲で建築され得る建築物(中略)、それと建築基礎条件を変えた場合の建築物と周辺環境への影響を比較検証しているというようなシミュレーションになってございます。
次に、長谷工との協議の展望でございますが、申し出以降、事務方レベルで協議を進めているところでございます。着工を阻止するのはなかなか法的には難しいという判断をしておりまして(中略)、当該用地が周辺が低層住宅であるということから、さらに以前は学校施設であるというようなことから、そういう用途地域に指定された経過等も踏まえて、良好な地区環境が形成されるように最大限配慮してほしいといったような点。あるいは、市が策定する地区計画の方向性が定まるまでは、事業着手は行わないでほしいと。それから、さらに地域住民との話し合いを積極的に行い、地域住民の不安や懸念を払拭するよう努めていただきたいというような内容で調整を進めております。
全体の地区計画のスケジュールにつきましては、6月議会で何とか地区計画決定から、さらにその次の建築規制条例まで議決をいただきたいという方向で目指しておりますが、例えば長谷工との合意形成が図れれば、その時期は必ずしも絶対的ではないのかなというふうに思っております。
それから、地区計画の提案の中身につきましては、住民主体のまちづくりが大切と私、訴えてまいりまして、地域住民の方の提案ということでございますから、大きな成果ではあるのかなというふうに評価しております。ただ(中略)、今の時点で15メートルはなかなか厳しい制限ではないかなというふうに思っておりまして、さらに慎重に検討を進めていきたいというふうに思っております。
それから、早急に地元と協議をすべきだという件でございますが(中略)、地区計画の試案を固める段階において、協議会の方々と話し合いをしていきたいなというふうに考えております。まだ日程は決まっておりません。」
山本議員:「吉祥寺東町の地区計画の問題なんですけれども、市長の答弁を伺っておりますと、つまり地区計画の内容に関して住民の提案されたことについて、15メートルの高さ制限に関して(中略)、長谷工コーポレーションが了解しないだろうと、対抗措置をとるだろう、だから厳しいと言っているようにしか思えないんですが(中略)、地区計画原案の基本的な考え方というのはどういう点にあるのか、そこをお示しいただきたいと思います。
それで、もう1点の質問といたしましては(中略)、アンケートやシミュレーションに2カ月以上時間がかかっていて(中略)、もし万が一でも4月以降、地区計画成立以前に高層マンションが建設されるということになれば、これは市として大きく責任が問われる事態となると思います。その点は市長はどのようにお考えなんでしょうか、お答えをいただきたいと思います。」
邑上市長:「吉祥寺東町について、地区計画の件でございますが(中略)、今以上にもっと緑豊かで、あるいはオープンスペースも加味された安全・安心なまちを目指していくんだという思いは地域の方と同じでございます(中略)が、手続につきましてはなかなか法律的な要件がございますので、地区計画はその地区での基準であるとともに、武蔵野市全体への今後の地区計画を展開する上での1つのひな形になってくる(中略)ので(中略)、高さ等については地域での考え方もありますが、市としての全体的な考え方を踏まえた上で(中略)、それを含めて検討しているところでございます。
手続的にはかなりタイトではございますが、当初予定しておりますようにプログラムを組んで、6月、何とか建築条例まで指定したいという目標でさかのぼって議論を進めておりますので、市の案がある程度まとまってきた段階で、地域にもそれをお示しして御理解をいただきたいなというふうに思っております。」
山本議員:「市長は高さ制限について市内全体のバランスということをおっしゃいましたが(中略)、長谷工コーポレーションが了解する、もしくは合意するということを優先していて、私はそれよりももっと前に早く成立させる、地区計画を早くつくる。国立市などは臨時議会も開いて(中略)、手続を経て制定するということが一番業者を規制することになると思うんですね。そこで、ぜひ全力を挙げていただきたいと、それを私たちとしてもぜひ応援したいんですけれども、いかがでしょうか。」
邑上市長:「地区計画の件でございますが、何か勘違いされているのかもしれませんけれども、国立市の例は私、必ずしもいいとは思っておりません。地域で地区計画を議員も一緒になって、3カ月で短期間で成立されたというのは評価されるかもしれませんが、結果として建ってしまったじゃないですか。なので、地区計画を優先するということより、やはり合意のもとでのまちづくりの方が健全でありますし、対立の中でいいまちづくりは私はできないというふうに思っております。ですので、ぎりぎりのところまで長谷工とは真摯に協議していきたいというふうに考えております。」
三宅議員:「吉祥寺東町の法政一中・一高の移転の情報を昨年4月に三鷹市から聞いて、初めて武蔵野市は知ったと聞きましたけれども(中略)、本来であれば、武蔵野市に対して、直接法政側からの連絡があって当然ではないでしょうか。地域の学校との連携は自治体として極めて重要だと思いますが、移転で明らかになった法政側と武蔵野市のこのようなコミュニケーション不足がなぜ生じたのかをお尋ねします。」
邑上市長:「法政一中・一高の移転の件でございますが(中略)、移転が公になる前に市に対し事前に説明があったという事実はないと聞いております。そして、法政側と武蔵野市のコミュニケーション不足がなぜ生じたか、これはちょっとよくわからない件でございますが、移転の事実が公になってから、市としては積極的に取得の意向を法政大学に働きかけた経緯を思いますと、事前説明がなかったことについては大変残念に感じております。」
三宅議員:「法政の一中・一高の移転のとき、どうして武蔵野市に直接言ってこないのか(中略)、法政に対してはもっと厳しく、文書を出すとおっしゃっていましたけれども、乗り込んでいっていただきたい、それをまず第1点、要望いたします。これに対して市長の御答弁をお願いいたします。」
邑上市長:「当然のことながら、法政につきましては法政大学の方に要望書を今、提出する直前でございますので、今後も強く要望していきたいなというふうに思っております。」
大野議員:「本議案の提案者ともなりました法政大学第一中・高等学校跡地を考える東部地域議員有志の会は、昨年、市民から法政跡地の取得を市に求める陳情などが出されたことなどの経緯を受けまして、昨年12月に超党派で結成いたしました(中略)。また、ことし1月には法政大学側へ市の跡地取得と、また周辺環境に配慮した開発となるように求めた要望書を提出いたしましたが、これまでのところ、何の反応もございません。立つ鳥、跡を濁さずという言葉があるかと思いますが、法政一中・一高自身は(中略)、吉祥寺東町の跡地について、余りにも無関心ではないかという思いもいたします。
また、少子・高齢化が進んでいる中、今、大学というのは地域貢献というのが非常に重視されているものと思いますが、これについて法政大学側はどのように考えていらっしゃるのでしょう(中略)。長谷工コーポレーションへ売却契約先は決まっているものの、まだ地権者である法政側の責任は当然あると思います。
また、戦後直後のころから、これまで現在地で存在してこられたのは、決して同校の力だけではなかったと思います。ぜひこれまでの対応を改めていただきたいと思います(後略)。」
法政大学第一中学校・高等学校移転に関する決議
吉祥寺東町3丁目にある「法政大学第一中学校・高等学校」は、来年度より男女共学の「法政大学中学校・高等学校」と改称し、三鷹市牟礼に移転する予定だが、移転後の同校跡地周辺住民にとって大きな不安が残されている。市民要望もあったことから武蔵野市は「公有地の拡大の推進に関する法律」に基づいた同校跡地取得を含め、再三にわたって要望、交渉してきたが、法政大学側は跡地売買契約を株式会社長谷工コーポレーションと結んでしまった。跡地には大型マンション建設の予定があり、周辺地の市民からは、住環境を守るために、高さ制限を求めた地区計画案が市側に提出されている。
本市議会においては同問題に関連した「法政大学第一中・高等学校移転後の校地跡地取得に関する陳情」を初めこれまで計5本の陳情が採択され、法政大学側へも「法政大学第一中・高等学校跡地を考える東部地域議員有志の会」で、市の跡地取得と周辺環境に配慮した開発となるよう求めた要望書を本年1月に提出したものの、これに対する対応も今までに何ら見られない。
長年にわたり同校が吉祥寺東町に存在しえた背景には、周辺地域の良好な住環境による恩恵や、さまざまな目に見えない事柄も含めた協力があったものと思われるが、そうした地域社会に配慮することなく、同校が移転をしていくことは誠に遺憾である。同校は今回の移転に関する基本構想の中で、「魅力あふれる男女共学校として、諸改革を推進し、モラル教育も積極的に行い、地域の模範となるよう努める」、「三鷹ネットワーク大学との連携も行い、地域住民を中心とする市民に開かれた学校となる」としている。しかし、「地域の模範」、「地域住民を中心とする市民に開かれた学校」を目指すならば、これを本市内においても実践すべきと考える。
よって、武蔵野市議会は、同校及び法政大学側が今からでも誠意を持って、跡地売却契約先に対して同校跡地の抱えている周辺住民の住環境維持等の課題解決に向けた要請を行う等、最大限の取り組みをしていただくよう強く求めるものである。
以上、決議する。
平成18年12月 日武 蔵 野 市 議 会
山本議員:「今、吉祥寺東町では、法政大付属中学校・高校の跡地を長谷工コーポレーションが取得して、高層マンション建設が大変懸念されております。周辺は低層の閑静な住宅街であり(中略)、これまでの住環境が大きく損なわれるために、今、住民が自発的にまちづくり協議会を結成して、吉祥寺東町文教地区を目指して大変熱心に活動されていらっしゃいます(中略)。
しかし、先ほどの小林議員の質問に対する市長の答弁ということに関しては(中略)、15メートルの高さ制限に関して、まだこれについては住民の皆さんが正式な提案もしていない(中略)状態で、そのような動きに水を差す、市民との協働や連携に水を差すような行為というふうにも私は受け取りましたので、この点に関しては大変残念に考えております。
また、15メートルの高さに関しては困難ではないかということをはっきりおっしゃいましたけれども(中略)、現在の環境よりも悪化させないということであって、これは大変合理的な主張であると私は考えております。また、市長の発言の中で、特定の者に著しい利益や不利益を受ける者が存在しているというようなお言葉がありましたけれども、これは、では開発業者のもうけを損なってはいけないということなんでしょうか(中略)。
また、損害賠償があるということも予想されるなどとおっしゃいましたけれども(中略)、正式な手続、住民が署名を集めて、そしてきちんと市がそれにのっとって議会で建築条例を議決して、その条例をわざわざ破るということを裁判所が認めるでしょうか。それに関して、どちらの側に立っているのか、先ほどの御答弁は私としては大きな疑問を感じました。」
邑上市長:「まちづくり条例の検討の進捗状況でございますが(中略)、ベースは開発指導要綱ということになりますが(中略)、その中身を見ますと、事業者に対して一定の義務を課し、権利を制限するところもあり、このことからも条例化が必要という認識を持ってございます(中略)。近隣との協議の早期化と機会を拡大する(中略)、そういった行政協議に先立つ住民調整手続の制度化や事業計画の公開など、透明性の高い手続を確立するなど、事業者と近隣住民との調整機会をこの条例の中で充実させていきたいなというふうに考えております。これらの協議の実効性を確保するためにも、公表なのか罰金なのか、まだわかりませんが、ある一定のペナルティーは必要だというふうに考えております。
さらに、高さ制限の件でございますが(中略)、いろいろ方法は出てきたわけでございますが、高さ制限を行う場合は、高さだけではない、やはりまちづくりを考えていく視点が必要でございまして、通常の今、ベースとなっている建ぺい、容積が果たして高さ制限によってどのような影響を受けるのかということも大きく考える要件ではないかなというふうに思います。高さ制限ということで規制が強められるということもありますので、法の規定やほかの自治体での事例とともに、今まで本市が使っておりました宅地開発指導要綱等の成果も踏まえながら、今後検討していきたいなというふうに思います。」
山本議員:「まちづくり条例に関して高さ制限の問題について(中略)、特定の者に著しい利益や不利益を受ける者が存在する場合に関しては、なかなか課題が大きいというようなことをおっしゃいました。それで、高さ制限の研究はいろいろされているようですけれども、高さ制限をすることによって、例えば特定の業者が、これは自分にとっては著しい不利益だというふうに主張することだって、それはあると思うんですけれども、だからといって景観上、また住環境を保全するために規制をかけるということは市にとっては必要であると思いますが、それはどのようにお考えなんでしょうか。
それから、7月以降、長谷工と土地を買うかどうかではなくて、マンション建設の問題に関しては具体的にどういうやりとりがあって、どのような指導や、規制をこういうふうにしたいんだけれども、どうなんだと。住民の方たちに対して、これはきちんと周辺との調和をあなたたちも考えるべきじゃないかというようなことはおっしゃっているんでしょうか。」
邑上市長:「地区計画というのは規制をするというのが第1目的ではなくて、地域のまちづくりを進めていく中で共通認識のものをルール化していくんだということでございますので、当然のことながら開発業者を含む地権者の意向というのも、まちづくりの中に大いに意見を出していただかないといけないのではないかなというふうに思います。ですので、ルール化に当たりましては、地権者の3分の2以上の同意というのは、なるべく地権者で合意しようという趣旨でございますので、大いにこれから地権者と話し合いができればいいのではないかなというふうに思っております。
それから、長谷工に関しまして具体的な協議のプロセスに入ってございませんが、当然この間、地域の環境に最大限配慮してほしいといったような趣旨で話は進めているわけでございます。」
山本議員:「高さ制限の問題に関して伺いますけれども、私がちょっと問題だなと思いましたのは、市長の考え方の中で、何か規制をかけることに関して及び腰になっている(中略)。市民の皆さんが自分たちの力で地区計画をつくって、関係者の方たちに判こを一生懸命とって歩いているときに、一定の立場でそれと違うことを主張するということは、これは私は非常におかしな行為だというふうに思うんですね。それはどうなんでしょうか(中略)。
新しい質問として、損害賠償があるかもしれないというふうに予想されるとおっしゃっていましたけれども、これはなぜそんなふうに考えるんですか(中略)。それが住環境の保全にとって、もしマイナスな裁判の提訴だったら、きちんと受けて立って勝つように頑張るべきなんじゃないですか。それに負けるような可能性があるみたいなことを今からおっしゃるのは、非常によくないと私は思うんですけれども、それは高さ制限のことを研究されて、なぜそういうふうに思っているのかお答えいただきたいと思います。」
邑上市長:「地区計画の件につきましては、この間、市としましても大いに心配している件でございまして、法律事務所等にも御相談しております。法律事務所の見解を少し申し述べますと、地区計画は建築条例により規制がかかるものであるが、法令や条例は一般性が求められ、普遍的なものである必要があり、特定なものをねらい打ちしたものではない(中略)。素案では対象を特定していることが明らかで、条例の違法性が問われる可能性が大きいということを述べられています。さらに、財産権の侵害ということで、特定箇所に規制がかかるものであると、事実上の財産権の侵害となる。また、これは高さの最高限度だけでなく、機械駐車場、壁面線の後退、公園の配置などの制限なども特定の制限となっている。売買契約時点以前の規制ではないため、事業採算性の問題などについても地区計画の合理性に問題が生じるといったような見解もありますので、今後こういった見解も含めて慎重に対応していきたいなというふうに思っております。」
山本議員:「高さ制限の地区計画のことに関してなんですけれども、条例が違法かもしれないみたいなことを、市の人ではない法律事務所の方がおっしゃったそうですが、それは市役所自身で考えていただくことだと思いますし、住民の方たちはどこかをねらい撃ちにしたものではなく、マンション建設にも反対していないと。まちづくりを本当に自然との調和がとれた、住環境を守れるものにしたいという熱意でやっているものですから、そこは誤解が大きいと思います。
最後に、邑上市長が6月の建設委員会で、密度の濃い開発というのはあの地域にふさわしくないというふうに思っていると。今後とも地域の皆様の声を聞きながら、まちづくりの方向性を大いに議論し、必要な規制誘導をしていきたいというふうに答弁があったわけですけれども、そのことをこれから生かしていくということに関してはしっかりやっていただきたいんですが、どうなんでしょうかお答えください。」
邑上市長:「法政跡地の件につきましては、あの地域は密度の濃い、オープンスペースの少ない地域でございますので、オープンスペースを確保したいな、緑をもっとふやしたいなという思いは地域の方と同じだと思います。しかし、密度論から申しますと、高さを抑えるというのは逆に建ぺい率を最大限使われると、建ぺい率、建物面積がふえるということにも直結してまいりますので、この辺は十分に考える必要があるかな。私は、密度が薄い方がいいと言ったのは、オープンスペースだとか緑だとか、そういうものをもっと主眼とした地区になってほしいなということでございまして、絶対的に何メートル以下にしなければいけないという考えは今のところ持ってございません。」
川名議員:「前市長が突然辞職されたことにより、政策決定ができず、後に課題が残された年でもありました。例えば、境の郵政宿舎跡地は前市長時代からの課題でありましたし、法政跡地については職務代理者のもとでは判断ができずに先送りされてきた課題であったことが審査でわかりました。邑上市政になって降ってわいた課題ではないのです。このような状況下で邑上新市長となった年が17年度であり、財務状況の先行きが不透明な中でおおむね適正に市政が運営されたことは評価したいと思います。」
島崎議員:「旧武蔵境郵政宿舎跡地取得のチャンスをみすみす見逃したこと。すなわち、最も取得しやすく、安価で手に入る国有地の払い下げを、しかも緑地や都市公園などにすれば補助金なども期待できるものを、いとも簡単に断るという政策判断の間違いをあくまでも認めようとしないこと。そして(中略)、その後、低く見積もっても、境郵政宿舎跡地の数倍はする法政跡地について、何の裏づけもなく議会で簡単に買いたいと言ったものの、結局は買えず(中略)、土地取得の考え方の整合性は全くとれていないと言わざるを得ません。」
小林議員:「法政跡地及び周辺のまちづくりについてお伺いいたします(中略)。
都市プランナーとしての経験を持つ邑上市長の手腕を期待していきたいと思いますので、以下3点の質問をいたします。
質問の1点目は、法政跡地売却に伴い、周辺住民の発意による地区計画案が進められており、高さ制限15メートルの提案となる模様ですが、市はこれをどのように受けとめ、どのように支援していく考えかお伺いいたします。
質問の2点目に、この地区計画案が正式に提案された場合、市としてどの程度規制できる建築条例等が可能と考えるのかお伺いいたします。
質問の3点目は、周辺環境に配慮した計画となるよう、事業者に積極的に働きかけ、規制・誘導していくお考えはおありかどうかお伺いいたします。」
邑上市長:「法政跡地及び周辺のまちづくりということで、この間、地域の皆さんから地区計画案の提出説明をいただいております(中略)。住環境保全を目的とした地区計画というのは、特定の者に対し、著しい利益や不利益を与えるものではなく、地区の将来像を地区住民が共有し、みずからも規制や制限をかけることによって成り立つものであるというふうに私は認識しております。いただきました地区計画の案というものの基本的な考え方(中略)については、非常に賛同し、理解できますが、一部15メートル等の具体的なかなり厳しい規制基準の内容につきましては、なかなか課題が大きいのではないかなというふうに思っております。
今後の地区計画が正式に提案された場合、どうするかという御質問でございますが(中略)、提案内容によって著しく利益や不利益を受ける者が存在し、その者が同意しないという場合は、原案を市が地区計画として建築規制条例を施行すれば、当該者より当該地に対する規制の無効性、あるいは規制によって損害請求等の対抗措置がとられることも予想されるため、市としては慎重に対応していく必要があるかなというふうに思っております。
今後の事業者に対しての働きかけでございますが、地区計画の申し出等があった場合は、大きな土地の権利者等の意向を確認するとともに、場合によっては協議会等、当該者との調整の場を設けて最終的な判断をしていきたいというふうに思います。また、法政第一中・高校跡地で、事業者より武蔵野市宅地開発等に関する指導要綱に該当する計画の申請があった場合は、当然のことながら吉祥寺東町地区全体のまちづくりの観点から、指導要綱の規定により公園用地の提供、公共用地等の提供を含め、また敷地周辺に空間を確保したり、高さもできる限り低く抑えるなど、周辺への影響を最小限に抑える配置計画を指導するとともに、地域住民と話し合いを行い、理解を得るよう指導していく所存でございます。」
小林議員:「次に法政のことですけれども、先ほど15メートルの提案がなかなか厳しいのかなという御答弁をいただきました。もう少しかみ砕いて、15メートル制限がなぜ難しいのかということを、市長は専門家でありますので、わかりやすくこの場でもう一度御説明をお願いしていただきたいと思います。
それで(中略)、今の現状をかんがみまして、どのように市政を誘導していくおつもりなのか、具体的にお答えいただきたいと思います。」
邑上市長:「法政一中・高校の跡地の件で(中略)、この用途地域が第一種中高層住居専用地域であるということも踏まえて、この土地を利用するに当たって15メートル制限というのはかなり制約が大き過ぎるのではないかなというふうにとらえております。高さ制限というのは、一方でどういう影響があるのかということで、大きな理由をつけていかなければいけない(中略)。
そこで地域の皆さんに訴えてきていますのは、当初から対立関係という形ではなくて、これからお互いに地域の一員としてまちづくりをしていくんだということで、大いに開発事業者と話し合う機会を設けた方がいいんではないかという提案をしてございまして(中略)、一方的な規制基準をつくるのではなくて、住民と民間事業者の相互のまちづくり、景観づくりが共有化されたという結果かというふうに思っております。その辺の15メートル制限をするのであれば、それなりのきちんとした理由を設定しないと、なかなかこの制限というのは難しいのではないかなというふうに思っております。」
桑津議員:「吉祥寺東町の法政大学第一中・高等学校跡地の問題についてです(中略)。邑上市長は、跡地を市として購入することに大変前向きな発言をされ、また法政大学にも要望を出されました。その後においても、西側用地の取得に努力するとの発言を重ねておられ、地元は大変大きな期待を持っておりました。しかし、現状は業者との交渉も進んでいないようです。今、地元では地区計画を条例化願いたいとの運動も進められてはいますが、来年秋には現校舎の取り壊しもあり、議会、委員会においてしっかりと前向きな発言をしてこられた市長、市としては、このままでだめでしたで終えることになれば、大きな失態でありましょう。ここに至っての邑上市長の強い実行力を望むところです。今日までの市長として講じられた手段、そして残された少ない時間の中でいかなる手段を打とうと考えておられるのか、重複しますが、私からもお伺いします。先ほどの御答弁より、いま一歩踏み込んだ御答弁をよろしくお願いいたします。」
邑上市長:「法政一中・高校の跡地問題ということでございましたが、跡地の取得の件につきましては、現在、本校についてはなかなか厳しいであろうという認識でございまして、残りの西側、記念講堂側の敷地について、引き続き長谷工コーポレーションとの間で折衝を行っているところでございます。しかしながら、現在のところ具体的な買収価格等についてまでは内容が詰められていない状況にございますが、今後も跡地の建築計画の動向も見据えながら、粘り強く交渉を続けていくつもりでございます。」
桑津議員:「法政跡地の問題です。今も市長は、西側用地については引き続き交渉していくというお考えをお示しになられました。ぜひとも引き続き交渉を(中略)、業者とよく話をするというような姿勢は必要じゃないかと思っています。また(中略)、市長がみずから協議会の皆さんと場をつくって入っていく。また、長谷工のトップなり法政大学の理事長、学長にぜひともお会いになっていただきまして、市長みずからの手で打開策を見つけていただく、解決を見つける、そのような強い行動を私は期待するものです。」
邑上市長:「法政跡地の問題も担当課で日々熱意を持って交渉しておりますが、当然のことながら、タイミングを見計らって必要なときに大いに要望していきたい、交渉していきたいというふうに思っております。」
Author:Hosei.Taro
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